お母さんに貢献できることは何ですか?

発達障害 周囲の不理解

変えられるの自分だけ

しなやかに自分を変えていく。

謙虚に、素直に自分を変えていく。

それが大事なの。

 

そんなことを毎日毎日ブログやメルマガに書いています。

 

 

でも、まあ、人間は他人を変えたい生き物なんですよね。

 

 

 

他の人は間違っている!

だから、あの人を変えたい!

 

そんな思いがあるのです。

 

 

 

あるおばあちゃんのお悩みです。

 

娘さんに子どもが生まれたんだそう。

でもね、お孫さんが発達障害をおもちだそうで。

全然、お母さんである娘さんは子育てをがんばらない。

んで、いつも実家に連れてきては、子どもをほったらかしにしている。

「なんとかさせたい!」んだそうな。

 

 

どうしたら娘が変わるか。

お母さんである娘さんが変わるか。

 

さあ、あなたならどんなふうに答えますか?

 

 

不理解が傷つける。

僕の質問は、たった一つです。

 

「娘さんに貢献できることは何ですか?」

 

これだけです。

僕が思うに、発達障害って他の障害よりも「ある意味」では大変なんです。

それはね、周囲が理解しにくいってこと。

 

「情緒」の障害って「見た目」ではわからないのね。

んで、「見た目」でわからないと理解しにくいわけ。

なんか、この場合の「理解」って、ずいぶん曲がった表現だとは思うけど。

 

まあ、今回は許してください。

 

んで、理解しにくいってことは、支援が届きにくいってことなのね。

手を差し伸べてもらえない。

そんなことって多いと思うの。

 

ついつい周囲の不理解のために、お母さん自身が傷つけられてしまう。

そういうことがあるのです。

 

 

だからね、娘さん、そうとう苦労してると思うんだよね。

他人の苦労もまたわかりづらい。

そういうものなの。

 

だから、実家に連れてくるわけ。

 

 

娘(お母さん)を変えようとするでしょ?

 

「そんなことじゃダメよ」

「母親なんだから!」

「あ〜しなさい」

「こ〜しなさい」

 

そうやってつながり関係性を壊してしまう。

それが、さらにお母さんを苦しめるのさ。

 

 

他人は変えられませんよ

変えられるのは自分だけなの。

他人は変えられないんだって。

それが腹に落ちると、悩みなんて吹き飛ぶんです。

 

 

だって、変えられないものを悩んだって仕方ないじゃない?

悩むのは、変えられると思ってるから悩むんだよ。

 

 

で、じゃあ、今回のお悩みね。

突き放せば突き放すほど、娘さんは孤立するよね。

今はまだ、実家を頼ってきてくれてるけどさ、そこが頼れなくなったら、どうなるか想像してみて。

 

 

僕ね、いろんな虐待の事件にも関わってきてね、思うの。

虐待する側にも虐待する側の論理があって。

止むに止まれぬ何かがあって。

それはもう、全然賛同はできないよ。

できないんだけど、そこには止むに止まれぬものがあるのさ。

 

 

やっぱ孤独なんだよね。

お母さんが孤独なの。

 

 

テレビで流れる虐待のニュースなんかもそうじゃん?

周囲との関わりの少なさ。気にならない?

 

 

「お母さんを孤独にするな」

僕はこれ、生徒指導の鉄則として若い先生に伝えてきたの。

 

 

結局、変えられるのは自分だけ。

世界を創造しているのは自分だから。

「自分に何ができるか」

ここにフォーカスするんだよね。

 

 

「娘さんに貢献できることは何ですか?」

 

 

問いを立てれば、答えは必ず見つかります。

自分ができることをするだけです。

 

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

理解し合うことが何よりの支えなのです。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。