どうしても漢字が覚えられない!

漢字が苦手な子ども

 

小学6年生の息子は漢字がなかなか覚えられません。

3、4年生で習った漢字すら書けない事もあります。

音読をさせてみたり、漢字ドリルをやらせてみたりと色々試しましたが、漢字が苦手という意識だけを育ててしまっている気がします。

テストの答案もひらがな。感想文もひらがな。

文章の使い方も間違えています。

 

このまま中学生になって授業についていけるのか心配です。

何かよい教えて方やアドバイスがあれば教えて欲しいです。

よろしくお願いします。   

 

僕らには、みんな凸凹がある。

得意なことや好きなことがある一方で、苦手なことや嫌いなことがある。

 

 

これはもう、子育ての問題ではなく。

その子が持って生まれたもの。

ただ、それだけ。

 

 

アサガオの種を植えたらアサガオが咲き、

ヒマワリの種を植えたらヒマワリが咲く。

ただ、それだけ。

 

 

ヒマワリはすっくと一人で立つけれど、

アサガオには支柱が必要だよ。

 

 

けれど、それは持って生まれたもの。

ヒマワリの方が優れていて、

アサガオの方が劣っている、

なんてことはないわけで。

 

 

みんな違って、みんないい。

そういうものだと僕は思っている。

 

 

漢字が苦手なんだね。

それは練習不足ではないと思うよ。

 

 

まったく覚えてないのかな?

書けるけれど小さな記憶違いのミスが多い?

音と訓、どちらが苦手?

ヘンやツクリのどちらかを間違える感じかな?

 

 

あとはね…。

 

 

線はまっすぐ引けるかな?

文字を読むのはどうだろう?

筆順がコロコロ変わったりする?

書けない代わりに、タブレットなんかで選択することだったらできたりする?

 

 

つまりさ、同じ「漢字が苦手」でも、いろんな子がいるわけ。

100人いたら100通り、1000人いたら1000通り。

子どもによって違うのさ。

 

 

だからね、どうしても心配なら、専門家の力をお借りするのが良いと思う。

文面だけでは、わからないもん。

心配なら専門家の力を借りるの。

発達に関するいろんな検査がある。

 

 

 

発達検査と口にした瞬間、嫌悪感を示すお母さんはたくさんいる。

「ウチの子に障害があるって言うんですか?」

何度言われたことだろう?

 

 

別に僕はADHDだの、アスペルガー症候群だの、診断名をつけたいわけじゃない。

ただ、その子が何に困っていて、どんな支援が必要なのかを知りたいだけだった。

 

 

ヒマワリばかりの教室なんてない。

みんなアサガオなんだよな。

みんな支柱が必要なんだ。

 

 

一目で必要な支柱がわかる子もいれば、それがわかりにく子だっている。

必要な支援を知るだけで、その子もお母さんも負担が減るんだ。

 

 

学習内容はこれからどんどん難解になっていく。

ノートを書いたり補助教材に取り組んだり。

漢字を書けないまま、それをこなすのは困難だから、勉強がどんどん嫌いになっていく可能性は高い。

 

 

子どものことを知るために専門家を頼ることは悪いことじゃない。

だって、それがこの子を丸ごと受け入れるってことだもの。

 

 

 

あなたに贈る魔法の質問

子どもとどんな関係でいたいですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。