「ねらい」を議論できるような職員室は素晴らしい!

会議で一番話し合わなきゃいけないのは「ねらい」

ここ、一番話し合わなくちゃ!

 

職員会議の提案資料は必ず『ねらい』から始まります。

 

おもしろいことに、

提案者は決まってこのフレーズを口にします。

 

「ねらいはお読みください」

 

だいたい、「ねらい」は飛ばされます。
けれど、ここがポイントです。

 

ホントに話し合うべきは「ねらい」なんです。

 


なんのために運動会をするのか?
なぜ、修学旅行に行くのか?

 

話し合うだけ無駄!

 

「やることに決まっているから」
「行くことに決まっているから」

 

だから、「ねらい」は飛ばされます。
話し合うだけ無駄…。

 

そこに大きな落とし穴があることに気がつくべきなのです。

 

 

「目指す場所」が決まらないと進めない

 

「なんのために」を決めないということは、

みんなで登山に行ったときに

「どの山の頂上を目指すのか?」

決めずに登ってしまうようなものです。

 

「とりあえず、登りましょうか?」
「登って困ったら、

 まぁ、そのとき話し合いましょう」

 

ふと気がつけば、

みんなそれぞれ別々の山に登っているんです。

 

みんな、別々のところを目指してしまう。

 

当人たちは同じところを目指しているつもりなのですが。

そんなときですよね、職員室がギスギスとしてくるのは。

 

だから、大切なのは、

「なんのために」

 

「なんのために」がハッキリすると、

「やるべきこと」と「やらなくていいこと」が明らかになる

 

たとえば、

保護者による子どもたちの引き取り訓練というのがあります。
迎えに来てもらえない子どもの下校をどうするのか。
なかなか難しい課題です。

 

本当に地震が来たときに子どもたちの命を守るためにやるのか。
それとも、「とりあえずやらなきゃいけないから」やるのか。

 

前者ならば、事前に保護者に説明する必要があるでしょう。
子どもだけで帰すわけには行きません。
どこで待機させるのか、これも重要です。

 

後者ならば、時間になったら「はい、さようなら」。

 

共通理解するためには、

「ねらい」は飛ばしてはいけないのです

 

「ハッピーな先生」になるためのステップ

  

 「ねらい」を熱く語り合える職場をつくる

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。