「ねらい」を議論できるような職員室は素晴らしい!
ここ、一番話し合わなくちゃ!
職員会議の提案資料は必ず『ねらい』から始まります。
おもしろいことに、
提案者は決まってこのフレーズを口にします。
「ねらいはお読みください」
だいたい、「ねらい」は飛ばされます。
けれど、ここがポイントです。
ホントに話し合うべきは「ねらい」なんです。
なんのために運動会をするのか?
なぜ、修学旅行に行くのか?
話し合うだけ無駄!
「やることに決まっているから」
「行くことに決まっているから」
だから、「ねらい」は飛ばされます。
話し合うだけ無駄…。
そこに大きな落とし穴があることに気がつくべきなのです。
「目指す場所」が決まらないと進めない
「なんのために」を決めないということは、
みんなで登山に行ったときに
「どの山の頂上を目指すのか?」
決めずに登ってしまうようなものです。
「とりあえず、登りましょうか?」
「登って困ったら、
まぁ、そのとき話し合いましょう」
ふと気がつけば、
みんなそれぞれ別々の山に登っているんです。
みんな、別々のところを目指してしまう。
当人たちは同じところを目指しているつもりなのですが。
そんなときですよね、職員室がギスギスとしてくるのは。
だから、大切なのは、
「なんのために」
「なんのために」がハッキリすると、
「やるべきこと」と「やらなくていいこと」が明らかになる。
たとえば、
保護者による子どもたちの引き取り訓練というのがあります。
迎えに来てもらえない子どもの下校をどうするのか。
なかなか難しい課題です。
本当に地震が来たときに子どもたちの命を守るためにやるのか。
それとも、「とりあえずやらなきゃいけないから」やるのか。
前者ならば、事前に保護者に説明する必要があるでしょう。
子どもだけで帰すわけには行きません。
どこで待機させるのか、これも重要です。
後者ならば、時間になったら「はい、さようなら」。
共通理解するためには、
「ねらい」は飛ばしてはいけないのです。
「ハッピーな先生」になるためのステップ
「ねらい」を熱く語り合える職場をつくる