「干渉したくなる」という親心。

過干渉はよくない。応援したい。

そして、父になる。

長男くんが生まれた日。

僕は父親になりました。

 

 

「いい親」になろうと、無理をしていたのかもしれません。

厳しく接していました。

ときに、手を上げることもありました。

 

 

だからでしょうか。

長男くんは、僕に気を使っている感じを受けるのです。

もちろん、それは僕がそう感じているだけかもしれないけれど…。

 

 

子育てって本当に難しい。

その難しさって、僕自身が生み出した難しさなんだな。

 

 

「いい親にならなきゃ」

「いい子に育てなきゃ」

 

 

そんな思いが、子育てを難しくしていたのだと思います。

あのころの僕はまだ、新米の父親で。

 

 

「この子はこの子であるだけで素晴らしい」

そんなマインドは欠片もなく。

外側ばかりに目を向けて、子育てをしていたのだと思います。

 

 

心書で感謝を届ける

昨日、友人の心書家、りんごちゃんの心書体験講座に行ってきました。

 

 

心書はすべてが自由の筆文字。

筆順も筆遣いも自由。

右から左。

下から上。

利き腕じゃない手で書いても、口にくわえて書いても自由。

 

 

常識にとらわれず、書きたいように書けばいい。

そんな筆文字なんですね。

 

 

僕は、これまで心書の創始者である岸本亜泉さんの講座しか出たことがありませんでした。

初めて亜泉ちゃん以外の心書講座で出ました。

 

 

それでね、長男くんと二人で参加したんです。

父から子に。

子から父に。

 

 

心書で「ありがとう」を届ける。

そんな講座でした。

 

 

筆を握りながら、なんだか涙があふれてきました。

僕の中から生まれたメッセージは一言。

 

 

「やりたいことをやりなさい」

 

 

この子の人生は、この子のもの。

この子の人生は、だれのための人生だろう?

この答えは明白です。

 

 

そう!

この子の人生は、この子のものです。

 

 

けれど、ついつい口出ししてしまう。

それが親心というもの。

 

 

いくつになっても、子どもは子どものようで。

たとえ成人したとしても干渉したくなる。

 

 

「あーだ、こーだ」と言いたくなる。

親とは、そういう存在のようです。

 

 

でもね。

干渉されればされるほど、人の心は離れます

「つながり」は途切れます。

 

 

干渉したいのはエゴだから。

エゴから始まる行動は、関係を難しくするのです。

 

 

「こうしたほうがいいんじゃないか」

「ああしたほうがいいんじゃないか」

 

 

そうやって、誘導する

意図を放つ

コントロールする

 

 

自分の理想を押し付ける。

育てたいように育てる。

そういう子育ては、もう古いと思うのです。

 

 

「エゴ」で子育てをしてはいないか

長男くんが中学生になりました。

部活動はバレーボール部に入りたいと言います。

 

 

僕はうれしかった。

正直、うれしかった。

 

 

長男の名前は、サッカーにちなんだ名前でした。

僕は小さなころからサッカーをしてきました。

子どもにもサッカーをやらせたかった。

それで、そんな名前をつけました。

 

 

でも、長男くんは、サッカーでは芽が出ませんでした。

2軍の補欠。

(サッカーに限らず、好きなことをやってくれてもいいのに)

そう思っていました。

 

 

僕に気を遣って、サッカーをやっている…。

親の期待を背負っている。

まあ、「親の期待」なんてのはまさにエゴなのだけど。

 

 

この子の人生なのに。

僕の思いに応えようとしているのではないか。

そう思うと、悲しい気持ちになりました。

 

 

だから、「バレーボールがやりたい」という言葉を聞いて、とてもうれしくなりました。

 

 

 

人生は一度きりだもん。

やりたいことをやればいいのです。

 

親としてできること

ただ応援するということ。

人生のハンドルを握っているのは、この子自身です。

 

 

この子の進みたい方向に進めばいい。

 

 

親としてできることは、ただそれを応援すること。

ただただ応援すること。

 

 

ついつい忘れがちなのだけど。

この子はこの子であるだけで素晴らしいんだから。

生きてるだけで100点満点なのだから。

 

 

いつだってフォーカスするのは自分なのだ。

変えられるのは、自分だけなんだもん。

 

 

自分にできることは何だろう?

「この子のやりたい!」を応援するために、親としてできること。

そこにフォーカスするといいんだよね。

 

子育てに迷ってときに出逢いたい100の言葉

それは干渉ですか?それとも応援ですか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。