不登校でも高校に行けますか?

この子は本当はどうしたいのだろう?

不登校の子どもの進路

今ね、中3。

でも、学校に行ってなくてね。

お母さん、お子さんの進路にお困りの様子だったの。

 

 

だれが困っているかってお母さんがね。

子供ではないの。

ここがポイントね。

 

 

ちなみに、不登校でも高校受験はできます。

学校にもよりますが、通知表、いわゆる内申点は考慮せず、純粋にテストの点数だけで、合否を出す制度を取っている学校もあります。

「不登校枠」みたいな感じね。

公にはしていないところもあるから、進路指導の先生に尋ねるといいです。

 

 

「欠席数」を考慮に入れず、単純に合格者の平均得点ぐらいを目安に合格を出す、とおっしゃっている高校もありました。

 

 

ただ、ここから、僕は突っ込んだ質問を浴びせましてね。

「実際は、どうなんですか?」と。

「(高校生活は)続くんですか?」と。

 

 

そしたらね、こんなお返事でした。

「続く子もいます。ただ、やはり続かない子の方が多いです」と。

 

 

いろんな学校が増えてきた

 

それからね通信制高校と言うのがあります。

毎月のレポート提出と、年間数日間のスクーリング(合宿みたいなもの)がある。

ただ、それだと在宅が基本になってしまうので、もう少し手厚くサポートしてもらおうとすると、サポート校なんてものもあります。

 

 

あとはね、それこそ調べれば、「へ〜っ、こんな学校あるの?」みたいなのはいくらでも見つかります。

そもそも、中学校の進路指導主事の先生のもとには、アホみたいに大量のダイレクトメールが届いているはずですから、尋ねてみるのも良いでしょう。

 

 

専門学校もあるなぁ。

中学校を卒業してから行く専門学校はね、基本的に通信制高校とのWスクールみたいな形になるから、卒業すると2枚の卒業証書がもらえる。

んで、高卒資格も得られるわけ。

 

 

あと、高校はもういいや、と。

大学に行きたい、と。

そんな場合は、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)、昔の大検ですね。

これを取るって方法があります。

 

 

で、ホントのところはどうしたいの?

 

つまりですね。

いくらでも方法なんてあるわけです。

他の子と同じ土俵で考えなきゃいくらでも道はあるわけです。

 

 

ただね、大事なのは、「その子がどうしたいか」なのよ。

そこの対話なくしてですね、「あそこはどう?ここはどう?」って言われても、子どもとしちゃ〜、ど〜しようもないわけです。

 

 

だから、お母さんの中では問題は起きてるんだけど、子どもの中では問題は起きてない、と。

先生も、親も「ど〜するの?」「ど〜するの?」ってうるさいから、そっちの方が問題だったりするわけ。

 

 

意思に反して、高校に無理やり入れたって、やっぱ続かんわけです。

「高校に行ったら心機一転」って思うでしょ?

でもさ、結局学校って集団行動を強いられるの。

高校になって少しだけ自由度が増したって、「こうでなければならない」の雨あられなわけさ。

 

だからね、結局ポイントは「この子がどうしたいのか」って話になっちゃうわけ。

 

 

ちなみに、高校を中退してね、高校生活を再挑戦する子も多くいるのね。

だから、たとえば中学校卒業後は少し時間をおいてね、本人の「どうしたいか」が芽生えてからでも遅くはないわけ。

 

 

だって、人生100年の時代ですよ。

1年や2年、社会に出るのが遅くなって問題じゃないわけです。

やっぱ、「この子がどうしたいか」をしっかり受け止めて行く必要があるだろうな。

 

 

子供とつながる問いかけの魔法

この子は本当はどうしたいのだろう?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。