Are you happy? 〜ニウエ(Niue)の旅〜

あなたにとって幸せとは?

ニウエに行ってきました。

ニウエはニュージランドのオークランド空港から約3時間のフライトで到着する美しい海に囲まれた楽園です。

現在は週2便、ニュージーランドエアーが飛んでいます。

空港

 

どこを走っていても同じ風景ですが、道に迷っても走り続けていれば、元の場所に戻ることのできる構造です。

 

島唯一のショッピングモールには、雑貨屋さんやスーパー、レストラン、酒屋さんなどが並んでいます。

閉店が早いのと、安息日というのがあり、スーパーだけでなく国中のレストランもお休みしてしまうため、注意が必要です。

 

 

そして、美しい海。

僕は、若い頃ダイビングをしていたため、パラオやモルディブ、石垣島などの海を潜りました。

そういったダイビングスポットには、船で行かねばなりません。

ニウエの海は、そういった美しい海に徒歩で行けてしまいます。

「ちょっと遊びに行ってくる」という感覚で、美しいサンゴ礁の海を泳ぐことができるのです。

 

ニウエの海

 

自然に作られた洞窟も、そこかしこにあります。

徒歩はなかなか険しいところもあります。

 

 

断崖絶壁を歩く

 

ビーサンだけでなく、運動靴は必ず持参してください。

トレッキングもできます。

 

ニウエのモニュメント

 

島のアーティストさんが作ったオブジェ。

材料は廃材。

ゴミで作られた宇宙船?

この美しい島に、ゴミをもたらす者への警鐘なのでしょうか。

 

 

 

求めすぎてない?

 

「ここはもうハッピーなんだよ」

 

僕は、この国で暮らす日本人、タイチさんの言葉が忘れられません。

ニウエはすでにハッピーな状態です。

 

タイチさん

 

ホテルの増築など観光業の整備が功を奏し、飛行機が週1便しかなかったものが2便になりました。

それに伴い、観光客も増加。

少しずつ国民生活が潤い始めました。

 

 

しかし、新たな問題が発生します。

観光客の増加により生み出されるゴミの問題。

また、週に4日、それも短時間の労働で機能していたニウエ社会。

旅行客が増えると、労働力が必要になります。

必然的に労働時間も長くなってきます。

 

 

ネット回線が2Gレベルだったものが、まもなく4G回線に変わるようです。

すると、街のあちこちでスマホを触る若者が増えるのかもしれません。

 

 

「ここはもうハッピーなんだよ」

 

 

この言葉には、これ以上の何かを求めたとき、失われるものへの危惧が込められているのです。

 

 

「世界に1つぐらい、

 ネットの通じない国があっても

 いいと思うんだよね」

 

 

「ハッピー」の定義は人それぞれ。

僕らはいつも飢えていて、何かを求め続けています。

 

グラスの満ち足りていない部分を満たそうと一生懸命になります。

 

 

果たしてそのグラスが満たされることはあるのでしょうか。

また、そのグラスが満たされたとき、本当に僕らは「幸せ」を手に入れることができているのでしょうか。

 

「豊かさとは?」

 

「幸せとは?」

 

 

世界中で様々なビジネスを手がけるタイチさん。

でも、そんなタイチさんが言うんです。

 

 

「いいでしょ〜♪

 この国。最高なんだよ」

 

 

高級ホテルでシャンパン片手に過ごすという幸せもあります。

でも、そういった人たちがあまり幸せそうに見えないこともあります。

それは、僕のやっかみなのかもしれません。

 

 

でも、やっぱり幸せって何だろうね?って思うわけです。

 

 

この国には、都会の便利さはないかもしれません。

けれど、美しい海を泳ぎ、海に沈む夕日を眺めて終える一日があります。

そんな生活、1週間もいたら飽きるのかな?って思ったんです。

 

 

でもね、この島にはいつまでもここに留まりたいと思わせる何かがあります。

「幸せ」って、こういうことなのかもしれません。

 

ニウエの夕日

 

 

創造的な人生を生きるためのしつもん

あなたにとって、「幸せ」って何ですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。