読書感想文は「本」のことなど、どーでもいいのさ。
読みたいのは「書き手」が何者であるか。
文章を読みたい人が、本当に読みたいものは何か。
それは、書き手である「あなた」の「人となり」です。
書いている「あなた」は何者なのか、を読みたいわけです。
読書感想文も、生活作文も、同じなんです。
いいですか?
あなたが読んだ本のことなど、どうだっていいのです。
あなたが「読んだ本」の話を知りたいわけじゃないんです。
「その本」を読んだ「あなた」とは「何者なのか」を作文を通して読みたいわけです。
読者の興味は、書き手である「あなた」なのです。
ストーリーで語ること
では、あなたの「人となり」を伝えるために有効な方法は何でしょうか。
それは、経験で語ることです。
あなたが経験したストーリーで語るのです。
あなたが経験したことは、あなただけのオリジナルです。
そもそも、人の考えなんて、オリジナルは存在しないわけで。
どれだけ耳に聞こえのいい言葉も、所詮はどこかで耳にした言葉のリユースだったりします。
「私はこう考えています!」なんていくら叫んだところで、そんな人は山ほどいるわけです。
でも、あなたが経験したことは、あなただけのオリジナルです。
だから、経験で語るのです。
それが最も説得力があります。
僕はいつもブログの中でたくさんのストーリーを語っています。
僕は僕の考えを書いているわけではなく、
僕というフィルターを通して見た、ストーリーを伝えています。
それは事実ではありません。
ノンフィクションといえども、創作物です。
僕のフィルターを通して切り取られた世界です。
多少の脚色はあり、それは嘘をついているわけではなく、書き手の僕にはそう見えていたと言うことです。
それすらも、僕自身から紡ぎ出されるストーリーです。
読書感想文を書くならば、自分のストーリーで語ることです。
例えばの話。
「この本を読んで、3年前のあの事件を思い出しました…」みたいな始まりでもいいわけです。
本はきっかけにしか過ぎない。
大切なのは、ストーリーで自分を語ること。
ブックレビューを読みたいわけじゃない
だから、読書感想文だろうと、生活作文だろうと、やってることは同じです。
ただ、勝手に分け隔てている人間がいるだけなのです。
「大切なのは、本ではない」
このことを覚えておいてください。
読み手が知りたいのは、読書を通して書き手が感じ想ったことなんです。
本の内容など、どうでもいいのです。
たいして上手ではない文章で、ブックレビューを書かれても心には響きません。
amazonのレビューが、本の場合は「決め手」になりにくいのと同じです。
家電と「本」は違うわけです。
読書を通して、自分自身を語る。
「この本と私」というテーマの生活作文なんですね。
創造的な人生を生きるためのしつもん
あなたが生み出している「枠」は何ですか?