ウチの子、好き嫌いが多いんです。

好き嫌いくらいで人は成長を止めないよ

好き嫌いをなくすのって大事なの?

玉ねぎが嫌い。

トマトが嫌い。

人参が嫌い。

ピーマンが嫌い。

牛乳が嫌い。

 

 

そういう子供を見ると、

好き嫌いをなくそうと奮闘する。

 

 

「好き嫌いがあっちゃダメよ」

なんて言う。

 

 

あれがよくわからないんだよね。

そんなに嫌いなものを食べることって大事なのかなぁ。

 

 

嫌いでもよくないか?

それを食べさせることが本当に大切なことなのか?

 

 

お母さん♪

そんなことで悩む必要なんて、

ないんだよ。

 

 

いろんな子どもたちに出会ってきた。

 

 

たくさんのアレルギーを抱えている子もいたなぁ。

修学旅行や野外学習に出かけると、

「何を食べさせたらいいんだろう?」

と思う子もいた。

 

 

「何食べて生きてんの?」ってぐらい、

いろんなアレルギーを抱えててね。

 

 

でも。

 

じゃあその子が極めて身体が小さいかというと、そういうこともなく。

 

 

ちゃんとみんな大きくなるんだよね。

食いモンと背丈は全然比例しない。(俺調べ)

食いモンと健康状態は全然比例しない。(俺調べ)

 

 

毎日カップラーメンの健康優良児もいたなぁ…。

 

 

なのにさ、

みんな一生懸命になるんだよ。

好き嫌いはダメだって。

 

 

 

確かには重要さ。

でも、それで子育てを苦しくさせてんなら、ちょっと違うぜって言いたい。

 

 

 

 

みんなが好きなものは嫌いでも許される。

 

一方、

 

 

たとえ嫌いな食べ物でも、

たまにいるのがさ、

苺が嫌いな子ね。

甘いものが嫌いって子もいる。

 

 

でさ、なんでだろう?

そういうのって直そうとはしないよね。

 

 

苺を食べられるようにしようとか。

リンゴを食べられるようにしようとか。

あれは、なんだ?

 

 

基本的に子どもには子どもの味覚があって、

そりゃ野菜が美味しくないのもよくわかる。

 

 

子どものころ、

レバ刺しの何が美味いかわかんなかったし、

ビールは苦いだけの飲み物だった。

 

 

味覚も変わるわけ。

だから、大人の

「野菜も美味しいのにぃ」は、

とっても迷惑な価値観の押し付けだと思う。

 

 

んで、この好き嫌いの話を考えると、

「みんな我慢して食べてるんだから、あんたも我慢しなよ」的な

空気を感じるわけだ。

 

 

不味いと感じる人がけっこういるお野菜は、

「好き嫌い」はダメよ、となる。

 

 

多くの人が美味しいと感じるデザートは、

「あら、こんなに美味しいのにねぇ」となる。

 

 

好き嫌いが本当にダメなら、

苺が嫌いな子にも、

あれこれ工夫して苺を食わせるだろ?

レバ刺しも生牡蠣も豚足もホルモンも食わせなきゃいけないだろ?

 

 

なんで野菜や牛乳だけは好き嫌いを是正しなきゃいけないのさ。

 

 

そこにね、僕らの子育てに「こうでなければならない」が存在すると思うんだよね。

野菜は食べさせなければならない!ってヤツね。

 

 

その空気感がお母さんを悩ませる。

いやいや、悩むポイントはそこじゃないでしょ?と思う。

 

 

いいじゃん、別に!

野菜ぐらい食べなくたって生きていけるって、マジで。

あと、大人になると味覚が変化するから好きになるかもしれないし。

 

 

子どものころって、ナスの美味しさがよくわかんなかったな。

おっさんになったら、ナスの美味いこと。

 

 

あと、ミョウガね。

エシャロットも好きなんだよね。

いずれも、子どものころは食べ物とは思えない味がしたよ。

 

 

ただ、これだけは言っておく!

パクチーは未だに無理だ!

あれは食べ物には認められねえ!

 

 

そんなわけで、「好き嫌い」を直すことに一生懸命になるぐらいなら、好きなものがさらに好きになる工夫した方がワクワクするんじゃね?って思うわけです。

 

子育てに迷ったときに出逢いたい100の言葉

好き嫌いぐらいで人は成長を止めないよ♪

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。