やる気のない習い事、続けさせたいんだけど…。

ピアノを弾く子ども

我が家には、ピアノがあります。

リビングにデ〜ンと佇むアップライトピアノ。

妻の実家が、孫のために購入してくれました。

 

 

妻がせがんだようです。

それで、娘は上海にいるときから、

ピアノを習い始めました。 

 

 

ピアノの練習って、

なかなかストイックです。

繰り返し、繰り返し練習するのですね。

 

 

そういうストイックな部分、

我が娘にはありません。

その場のノリで、楽しい方向に行っちゃうような。

 

 

妻と同じです。

同じD.N.A.なんです。

仕方がありません。

 

 

それで、練習を一生懸命やらないんですね。

ピアノをやらせたい妻。

練習はしたくない娘。

 

 

お金を払ってんだから、練習しない娘にイライラする妻。

練習はしたくないけれど、ピアノの先生は好きなのでやめたくない娘。

 

 

互いの思いはすれ違うばかりです。

 

 

僕ね、思うんです。

本人が続けたいなら、続ければいいし。

やめたいなら、やめればいいってね。

 

 

ただ、レッスンにはお金がかかります。

無尽蔵にお金を生み出せるほど、我が家は裕福ではありません。

 

 

だからね、娘と話をするわけです。

「続けるなら、ちゃんと練習しよう」

「練習したくないならやめよう」

 

 

選ぶのは、この子です。

「やりたくないこと」をやり続けることほど時間の無駄遣いはありません。

 

 

確かに、ピアノを買いました。

確かに、高いレッスン料を払いました。

コンクールに出れば、さらにかかります。

 

 

「途中でやめるのは、もったいない」

 

そんな思いもわかるんです。

せっかく続けてきたんだから…って親の気持ち、よくわかるんです。

 

 

ある意味では、子どもに投資をしてきたんですよね。

でも、忘れないでください。

投資には「損切り」という言葉があります。

 

 

投資をして損失が出た場合、それ以上損をしないように、「損失」を確定してしまうことです。

簡単に言えば、100円投資したら90円になっちゃった、と。

このまま行くと、もっと損をしそうだから、10円損したところであきらめよう。

そんな感じです。

 

 

僕、思うんですよね。

子どもの習い事も同じです。

 

 

芽が出る、出ないは関係ないんです。

習い事で得られるものは、結果だけではないですから。

 

 

ただね、本人がやりたくないのなら、そこから得られるものってほとんどないんですよね。

それこそ、時間とお金の無駄ですよ。

 

 

「やりたいこと」をやるエネルギー。

「やりたくないこと」をやるエネルギー。

どちらがパワフルですか?という話です。

 

 

そんなわけで、リビングにデーンと鎮座したアップライトピアノ。

今や、僕の弾き語り専用ピアノです(笑)

 

 

子どもとつながる問いかけの魔法

 この子が楽しそうにしているのは、どんなときですか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。