「習い事は何をさせればいいですか?」問題

子どもの習い事

 

世の中には「カラダにいい!」と言われるものがあります。

世の中には「ココロにいい!」と言われるものがあります。

世の中には「アタマにいい!」と言われるものがあります。

 

 

でもね、僕はこの世界には「万能なものなんてない」と考えているの。

 

 

「酒は百薬の長」なんて言うでしょう?

でもね、妻方の祖母は、お酒にめっぽう弱いの。

ちなみに、僕は美人にめっぽう弱いんだけど。

えっ…?それはどうでもいい?

 

 

 

それでね、ばーちゃんは注射するときに腕に塗る消毒薬でも腫れちゃうらしいの。

そうなってくるとさ、「百薬の長」でも「毒」でしかないわけですよ。

 

 

そばアレルギーの人に、お蕎麦食べさせたら、命に関わるわけでしょ?

パクチーが雑草味にしか思えない僕(雑草を食べたことはないけど…)と、パクチーを美味しいという妻とは、一生パクチーについては分かり合える気がしないわけです。

 

 

 

 つまりね、この世界に万能なものはないし、だれにでも刺さるものはないって話なのです。

 

 

それでね、世の中には「これは子どもにいい!」と言われるものがありますね。

でも、忘れないでください。

 

 

子どもだって、いろいろいるの。

だから、万能なものなんてないんだよ。

 

 

「英語を習わせた方がいいですか?」

「スポーツをやらせた方がいいですか?」

「塾に通わせた方がいいですか?」

「プログラミングの勉強をさせた方がいいですか?」

「ピアノを習わせた方がいいですか?」

 

 

はい、いろんなご質問をいただきます。

すごく大切な質問をしておきますね。

 

「で、この子はそれを習いたいんですか?」

 

 

はい、先ほどいただいたご質問は、すべて子どもが置き去りです。

 

 

「私は◯◯を習わせたいのですが、それって正解ですか?」なのです。

 

 

 

いやいや…。

子どもの目線で考えようよ。

 

 

子どもたちには、いろんなコンテンツを届けたい。

そのうえで、その子の目線でやりたいことをやらせるのがいいのではないでしょうか。

 

 

 

そして、心変わりすれば、また新しいことを始める。

それが人間らしくてよろしいじゃございませんか。

 

 

我が家では、リソースは限られていることを子どもたちには話しています。

限られた予算限られた時間です。

子どもが3人いれば、スケジューリングも大変です。

 

 

なんでもかんでも習い事ができるわけではありません。

 

 

 

長男くんは今、ロボット教室でプログラミングを習っています。

その前は将棋やサッカーやらスイミングやらピアノやら書道やら体操やらを転々としておりまして、今はロボットを作っております。

 

 

 

長女ちゃんは、幼いころはスイミング。

上海に行ってからは書道に体操に中国武術?

帰国してからは体操とピアノを習い、今は女子サッカーをやっております。

 

 

次男くんは、サッカーをがんばっております。

 

 

はい、転々としてますよ〜〜。

自分で「やりたいこと」を選んで、やっておりますね。

限られた時間と限られたお金をですから、本人のやりたくないことに使うの、もったいね〜〜じゃん!と思うわけです。

 

 

で、まあ、そんな話をしますとね、

「でも、好きじゃないことでも一生懸命やってたら芽があることもあるじゃないですか?」と反論いただきます。

 

 

そう思うなら、そうすればよくない?

僕が書いていることも、万能ではございません。

「僕はこう思うよ」ということを書いているだけです。

 

 

 

どうぞ!

毎日、子どもが嫌々練習を続ける姿を見続け、

「練習しなさい、練習しなさい」と言い続け、

いつか芽が出るを信じて叱咤激励という名のバトルを繰り返せば、良いじゃありませんか?

 

 

でもね、僕は好きなことをやってる子どもの顔が好きなんです。

ただ、それだけなんです。

 

 

別にプロを目指しているわけじゃないし。

やりたいことを全力でやったらおもしろい!って経験を子どものうちに積んでおくとね、大人になったときも「これやりたい!」って仕事を見つけて全力でやると思うんだよね。

 

 

それでいいのよ。

彼らの人生は、俺の人生じゃないもん。

僕ら夫婦にできるのは、送り迎えと月謝の支払いだけだよね(笑)

 

結論!習い事は子どもが習いたいものを習うのがいい。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。