チャイムで始まり、チャイムで終わる。

どこでも学校になる

「学校の先生」という仕事を辞めたくせに、

未だ講座では時間ぴったりに終わる。

 

 

決められた時間ぴったりに終わる。

これ、けっこう驚かれる。

 

 

平気で時間を延長することはサービスではない。

決められた時間で終わるのがプロの仕事だと思う。

 

 

 

そんなわけで、

僕は未だに「チャイムで始まり、チャイムで終わる」を実践している。

 

 

やり方は簡単だ。

終了時間から逆算するだけで良い。

 

 

僕の講座のエンディングは約15分である。

だから、終了15分前にエンディングをスタートすればいい。

最後のコンテンツは約25分である。

だから、終了時刻から40分前に最後のコンテンツをスタートすればいいことになる。

 

 

そうやって逆算していけば延長することなどあり得ない。

あとは、参加者同士がシェアし合う時間を調整すれば講座はオンタイムで進む。

 

 

時間が余ればエピソードを足す。

時間が足りなければエピソードを減らす。

 

 

そうやって、終わりから逆算する。

 

 

 

テスト前に駆け足で授業を終える先生を見ると3流以下だな…って思う。

本来授業ってのは、子どもに理解させるためにあるんだよね?

それを消化試合のように駆け足で終わらせるわけ。

 

 

聞いていい?

それって誰のため?

 

 

子どものためじゃないよね?

お前のためだよね?

 

 

テストで習ってないところが出て苦情が来ないように、無理やり終わらせたんだよね?

…って僕は思う。

 

 

そんなわけで、僕はできるだけテスト週間(テスト1週間前)には、テスト範囲を終わらせていた。

テスト週間になると、学校は「勉強しましょうね」という空気を作る。

そういう空気を作っておきながら、テスト範囲まで終わってません…じゃ話にならなくね〜か?って思う。

 

 

そんなわけで、授業のスピードもテスト範囲も調整するし、逆算する。

子どもに「計画的にやりましょう」とか指導しているクセに、全然計画的にできてない先生を見ると悲しくなる。

 

 

「自分のことを棚に上げて指導できる能力」って素晴らしいよな。

そりゃ、子どもはアンタのこと、信頼しないよ。

当たり前じゃん?

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。