誰かが何かをしてくれ「ない」と嘆く前に

子どもに失敗をさせよう

あなたの車には、カーナビが付いていますか?

カーナビがまだこの世に存在しない時代。

カーナビが「ある、ない」という概念が僕らにはありませんでした。

 

 

スマホはどうでしょう?

スマホを持っていない人は、今やほとんどいない時代です。

スマホが存在しなかった時代、スマホが「ある、ない」という概念は僕らにはありませんでした。

 

 

つまり、「ない」を創造するためには「ある」が必要なのです。

 

 

別の視点から話をしましょう。

カバンの中に「スマホ」を入れてください。

これが「ある」状態です。

カバンの中にスマホが「ある」状態です。

 

 

では、カバンの中から「スマホ」を出してみましょう。

これが「ない」状態です。

 

 

 

では、近くの人にそのカバンを見せてください。

何も言わずに見せてください。

 

 

「あっ!スマホがないね」と気づいた人はいますか?

いませんよね?

 

 

これが今日のポイントです。

「ある」を知らない人は「ない」に気づきません。

 

 

事実と主観という話があります。

事実とは、誰が見ても「そうだ」といえる状態です。

一方、主観とは「あなたが創り出した世界」です。

別名、「妄想」と言います。

 

 

 

この場合、事実とは「空っぽのカバン」です。

主観とは「スマホのないカバン」です。

 

つまり、「ない」は事実ではなく、僕らが頭の中で作り出していることなのです。 

「ない」はこの世界に存在しないのです。

 

 

「ない」は僕らが生み出している「妄想」

 

もう♡そうなの? 

 

 

 

もう♡そうなの?

 

 

 

妄想なだけに、もう♡そうなの?

なんで笑って「ない」の?

 

 

おっと、あなたの顔も見ていないのに、私は「妄想」をしてしまいました。

勝手に妄想してしまいました。

 

 

愛してくれ「ない」。

わかってくれ「ない」。

共感してもらえ「ない」。

 

 

いろんな「ない」がありますね。

妄想族の皆さんは、やたらに「ある」を生み出し、付随して「ない」を感じます。

 

 

そうして、いつでもモヤモヤ、イライラしているのです。

 

 

一方、大切なものはいつだって失った初めて気がつきます。

失って初めて、何が本当に大切だったかがわかるのです。

 

 

大切な人は失って初めて気づく。

健康も失って初めてその大切さに気づく。

「ない」を感じ切って、初めて「ある」がわかるのです。

 

 

ない、ない、ない。

ないものねだりの妄想族のあなたへ。

 

 

あなたはすでにすべてを持っている

今あるものに目を向ける。

それだけで、人は十分に満たされるのです。

 

 

それに目を向けなければ、今「ある」ものすら失います。

そして、「ある」に気がつくのは、失ったときでは遅いのです。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

 本当に大切にしたいことは何ですか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。