「コドモシンパイ症候群」のあなたへ

岩室智子

12月8日(土)に名古屋にて岩室智子さんとのコラボ講座を開催しました。

リリースより3日で満員御礼。

これまで3会場で、のべ200人を動員してきた人気コラボ講座です。


 

さてさて、セミナー内容は割愛させていただきます。

内容はブログでお伝えしていることですし(笑)

 

 

そんなことよりね、心にスマッシュヒットしていることがあるのでお伝えしたいのです。

 

お昼の時間のこと、あるお母さんとお話していたんですね。

まだ5歳だったかな。

発達に凸凹があるかも…と言われているんだそうです。

 

 

それでね、お部屋の片付けができない。

折り紙をハサミで切って、部屋中に散乱しているんだそう。

それでね、寝る前に二人でお片づけするんだそうな。

 

 

「大丈夫でしょうか?」

 

そうお尋ねになるんですね。

だから、アタクシ、お伝えしたのね。

 

「あなた、大人になってからハサミで紙切ってそのまま帰っちゃう人に会ったことある?」

 

「ないです…」

 

「高校生のとき、ハサミで紙切ってそのまま帰っちゃう同級生に会ったことある?」

 

「ないです…」

 

「中学生のときはどうよ?」

 

「ないです…」

 

「そういうことよ。いないの、そんな子」

 

 

みんな、まだ起こっていないことを心配しているのね。

だいたい5歳児なんて、紙をハサミで切ってばらまいて、次に興味のある遊びに片付けもせず向かっちゃうものよ。

いいじゃない?

子どもは子どもらしいのが一番よね。

 

 

だって、考えてもみなさいよ。

あなたね、いい?

5歳児が紙を切って遊んでよ、それちゃんとゴミ箱に片付けてハサミをしまい、それから次の遊びに行き、終わったらまた片付けて…。

 

 

そんなガキ、

 あたしゃ、

  気持ち悪いねぇ!

 

 

子どもは子どもらしいのが一番。

教育だ!しつけだ!と言って、

 あんまり補正かけちゃダメよ。

 

 

発達に凸凹があるかどうかはわかんないけどさ。

それも含めて丸ごと受け止めるだけでいい。

そして、信じるだけでいいのよ。

 

 

アタシ、そう思うわ。

 

 

 

そうこうしてたら、懇親会でのこと。

あるお母さんとお話してたの。

 

 

息子さんが転職を繰り返すんだそう。

それで自信を失くしてるんじゃないか…って心配なの。

 

 

それでアタシ、尋ねたのよ。

息子さん、「自信がない」って言ってるの?って。

答えはシンプルね。

 

「言ってないです…」

 

 

 

言ってないんかい!!

 

 

そりゃそうよ。

自信がなかったら、仕事なんて見つからないわよ。

見つけてくる企業がことごとくブラックだったそう。

働きすぎでお母さんは心配してたんだって。

 

 

就職したらしたで心配。

辞めたら辞めたで心配。

母心って忙しいわよね。

 

 

「それで、今は?」って尋ねたの。

今は郵便局にお勤めだからブラックでもなく、結婚もされているんだそう。

 

 

「ねえ、息子さん、おいくつなの?」

 

「今年で30歳です」

 

 

何よ、もう!

なんなのよ!

 

 

もう、いいじゃない?

もういいの。

 

 

完全に大人ですよ!

 

 

ほっときなさい。

わかるわ。

心配なのわ、わかる。

 

 

お腹を痛めて産んだ子ですもの。

心配なのはわかる。

 

 

でも、いいの。

もう、いいの。

 

 

お母さんはお母さんの幸せを生きましょうよ。

お母さんが幸せに生きること。

それが子どもの幸せなの。

 

 

つまり、アタシが言いたいのはこういうことよ。

 

 

人の心配してるヒマがあったら、

自分の心配しなさいよ!ってことね。

 

 

お母さんはみんな、

子どものことが心配。

もう「コドモシンパイ症候群」よ。

「症候群」と書いて「シンドローム」と読んでね。

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。