家族の好みがバラバラでお困りのあなたへ


家族で映画を観てきました。

お正月、それも元旦。

この日訪れた映画館は、複数のシアターからなるシネマコンプレックスです。

 

 

妻がもうすぐ終了となる『ボヘミアン・ラプソディー』を観たいというのです。

すると、中2の長男は「僕は『ファンタスティック・ビースト』が観たい』と言います。

 

 

今度は、小1の次男くん。

「僕は『シュガー・ラッシュ オンライン』が観たい」と言うのです。

もう、みんなバラバラですね。

 

 

さらに、小6の長女が続けます。

「じゃあ、◯◯(次男くんの名前)は一人じゃ観れないから『シュガー・ラッシュ』にする」

彼女の頭の中には「家族で観る」という視点はないようです。

 

 

 

「それで、お父さんは?」と尋ねられます。

僕はこう答えます。

 

「ん〜〜っ…、じゃあ、一緒に行こうかな」

「何を観るの?」

「んとね、お母さんに付き合うわ」

 

 

こうして、お正月は家族で映画館に行くことに決まりました。

ただし、観る映画は別々です。

これ、ポイントです。

 

 

「家族で映画館に行く」のですが、「それぞれが好きな映画を観る」なのですね。

 

 

僕と妻は『ボヘミアン・ラプソディー』。

長男は『ファンタスティック・ビースト』。

長女と次男は『シュガー・ラッシュ オンライン』。

 

 

同じような時間に始まり、同じような時間に終わるプログラムがありました。

一番最初に始まる映画が僕ら二人でしたので、子どもたちには映画のチケットを渡し解散。

集合場所だけ決めておきました。

 

 

ちなみに、映画のお供のポップコーンなどは自分のお小遣いの範囲で考えさせます。

長女と次男は二人でお金を出し合って購入していたようです。

 

 

 

家族の好みがバラバラのときってありますよね。

食事とかはよくぶつかるポイントです。

 

 

そんなとき、まず「家族は一緒でなければならない」という固定概念を外してみます。

 

 

この日の言い出しっぺは妻です。

「私は映画を観たい!」という自分の気持ちの表明からスタートしています。

 

 

 

「私は映画に行くけど、みんなはどうする?」です。

 

 

 

「行きたければ行けばいいし、

 行きたくなければ行かなくていい」

 

というスタンスです。

 

 

「行くor行かない」その子の選択です。

そして、「何を観るか?」もそれぞれの選択です。

 

 

子どもの選択に親が合わせる必要はないし、親の選択に子どもが合わせる必要もありません。

 

 

自分で決めて、自分に責任をもつ。

こういう経験が子どもたちには必要なんですね。

 

 

ちなみに、この日もっとも主体性がなかったのは僕かもしれませんね。

 

「お母さんに付き合うわ」(笑)

 

 

いやいや。

僕は妻に付き合いたかったの。

これは「愛の選択」ですぞ。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

 どんな選択肢がありますか?

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。