今年も『子育て万博2019』をやる!!

チームビルディング

突き詰めて考えれば、

僕のやっていることは

すべて自己満足だ。

 

 

2年前、

クラウドファンディングを成立させ、

映画上映ツアーをした。

 

 

県内8会場で、

のべ1000人。

 

 

9月1日は統計上、

思春期の子どもたちの自殺がもっとも多い日。

 

 

だから、何かできることがしたい。

夏休みに何かできることがしたい。

 

 

それで動いたのが始まりだった。

 

 

世のため、人のため?

いやいや、違う。

 

 

僕は僕のために動いたのだ。

やりたかったからやったのだ。

 

 

突き詰めて考えれば、

すべて自己満足さ。

 

 

昨年は『子育て万博2018inあいち』を主催した。

全国から講師を集め、

会場ではマルシェも開催し、

スタッフも子どもを含め100名近く。

 

 

来場者は、

のべで300人〜400人はいたと思う。

 

 

テーマは「お母さん」をつなぐこと。

その裏テーマには、「児童虐待」の問題があった。

 

 

今、「児童虐待」のニュースを目にしない日はない。

「どうかしてるぜ、ニッポン」って思う。

 

 

まだ、次男が3歳のころ。

僕らは上海で暮らしていた。

 

 

ある日のこと。

 

 

眠りにつく次男を膝に寝かせて、

僕はタブレットを開いた。

 

 

そこには、

驚きのニュースが掲載されていた。

 

 

次男と同じ3歳の女の子が、

児童虐待で亡くなったという。

 

 

胃の中からは、

アルミ箔や玉ねぎの皮、

ロウソクのロウなどが見つかったそうだ。

 

 

彼女は餓死したのだ。

この現代の日本で餓死したのだ。

 

 

僕はタブレットに涙をこぼした。

当然、そこには母親を誹謗中傷するコメントが並んだ。

 

 

もちろん、叩かれるべき存在ではあるかもしれない。

でも、僕は何かが違うと感じた。

 

 

それでいいのだろうか?

叩けば解決するのだろうか?

 

 

これは後で少しずつわかってきたことだ。

娘は「先天性ミオパチー」という難病だった。

発達・発育が遅れ、筋力低下が見られるそうだ。

そして、その母親は19歳だった。

 

 

障害をもって生まれた子ども。

その母親は19歳。

 

 

僕の19歳はどんなだっただろう?

僕が彼女と同じ立場なら、

ちゃんと子育てができただろうか?

 

 

それを思うと、

僕の悲しみはまた増幅する。

 

 

 

想像力は人間を優しくさせる。

 

 

子どもを救うためにできることは、

決して誰かを叩くことではない。

 

 

罰を与えれば、

解決するのか。

 

 

僕には、そうは思えなかった。

 

 

もしこのお母さんが、

同じ病を抱えた子どもを育てる別のお母さんと出会えていたら。

 

 

このお母さんは救われたのではないか。

そして、この女の子も救えたのではないか。

 

 

僕はそんな風に考えたのだ。

これは仮説だ。

 

 

想像力は仮説を生み出し、

想像力は人を優しくする。

僕らにはもっと想像力が必要だ。

 

 

だから、僕はやる。

そうして生まれたのが『子育て万博2018inあいち』だ。

 

 

お母さんとお母さんをつなぐイベントがしたい。

その思いだけで動いてきた。

 

 

世のため、人のため?

いいや、違う。

僕は僕のためにやっている。

究極の自己満足と呼んでもらって結構だ。

 

 

僕は僕の信念に基づいて動いている。

その思いに共感した仲間が

プロジェクトに参加してくれている。

 

 

「慈善事業をしています」なんてことを言うつもりは

カケラもない。

そもそも慈善活動だなんて思ってないし。

 

 

僕はやりたいからやっている。

楽しけりゃいいじゃないか、と思っている。

 

 

悲壮感のかけらもない。

ポップに遊ぶ。

 

 

その結果、

だれかがハッピーになってりゃそれでいい。

 

 

 

先日、あるラーメン店が

芸能人のたむらけんじさんを誹謗中傷する内容を

ツィートした。

 

 

ネットは一斉に反応し、

ラーメン店のツイッターは炎上した。

 

 

そして、今もラーメン店には

抗議の電話が殺到しているという。

 

 

たしかに、

ラーメン店の行なった行動は

正しいことではない。

 

 

けれど、

関係ない人たちが

一斉に叩くことに、

僕は気持ち悪さを感じる。

 

 

僕らは誰もが「正義の味方」になりたい。

だから、いつだって「悪者」を探している。

 

 

そして「悪者」を見つけると、

一斉になって叩く。

 

 

構図は「いじめ」と同じだ。

「叩かれるアイツが悪い」だ。

 

 

そうやって、

自分は絶対的に安全な場所に立ち、

叩きやすい人を探し、

「悪者」を生み出して「正義の味方」のフリをする。

 

 

こうしてこの国は、

どんどん乾いていく。

 

 

「正義の味方」になることは気持ちのいいことだ。

マスターベーションみたいなもんだ。

まさに自慰行為だよ。

 

 

もうそろそろ「悪者」を叩くのはやめよう。

「悪者」を救うことを考えよう。

「悪者」を生み出さない方法を考えよう。

 

 

「罰を与える」という「抑止力」は、

何も生み出さないことに気づいた方がいい。

 

 

想像力。

そう、僕らには想像力が必要だ。

 

 

僕らが悪事に手を染めないのは、

罰を与えられるからではない。

 

 

大切な人を傷つけたくないから、

悪いことをしないのだ。

 

 

大切な自分自身を傷つけたくないから、

悪いことをしないのだ。

 

 

大切なこの社会を守りたいから、

悪いことをしないのだ。

 

 

大切にしたいものを大切にする。

目の前の人を幸せにするために生きる。

そんな人が増えたら、この世界はもっと温かくなる。

 

 

僕の想像力は、僕を奮い立たせてくれる。

 

 

 

「正義」の反対は「悪」ではない。

「正義」の反対は「別の正義」だ。

だから、この世界から戦争は無くならない。

 

 

戦うことでは、何も生まれない。

批判からは何も生まれない。

 

 

この世界を変えるのは「優しさ」。

この世界を変えるのは「愛」。

この世界を変えるのは「受容」。

この世界を変えるのは「許し」。

 

 

僕らには、想像力が必要だ。

 

 

だから、僕は『子育て万博2019』をやる。

僕は僕のためにやっている。

 

 

はい、自己満足です。

やりたいからやっています。

 

 

批判とかいらないです。

必要ないんで。

 

 

「やる」と決めたら、

僕はとことん動く。

 

 

「やりたい」という情熱。

ただ、それだけ。

 

 

人生は遊び場。

遊びだよ、遊び。

やりたいからやってるし、

楽しいからやっている。

 

 

その結果、

誰かが幸せだったら、

それでいい。

 

 

ごちゃごちゃ言う前に動け。

善人のふりなんてするな。

「正義」を気取るな。

 

 

僕は僕のためにやっている。

さあ、みんなでハッピーになろう!

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。