「いじめ」を素早く見つける方法

いじめ 学級

いじめを早期に発見する方法

子どもたちの変化を見逃さないことが、いじめの早期発見につながります。

 

よ〜く見ること。

違和感を見逃さないこと。

とても大切です。

 

僕らは、どうしても「孤立した子」をつくらないように管理しがちです。

食事の席を固定したり、生活班を固定したり。

事前に決めておくことで、「孤立」しないように配慮すること、多いのではないでしょうか。

 

がっちり管理しても、「いじめ」が起きるときは、ちゃんと起きる。

そうやって管理すると、最初の「種」が捉えられません。

 

僕も厳しく管理したことがありました。

その結果、違和感を感じるチャンスを失い、子どもたちに苦しい想いをさせてしまったことがありました。

 

だから、僕はできるだけ自由にしています。

 

自由に子どもが動く余白をつくっておくと、変化は捉えやすい

たとえば、食事の席。

学年や学校の方針が許せば、ですが、僕はできるだけ自由にしたい。

子どもたちだって、食事ぐらい自由がいい。

 

その代わり、必ずこの言葉を伝えるのです。

「一人で食べてはいけないし、一人で食べる人をつくってもいけない」

これが、食事のグランドルールです。

 

すると、食事だけでも人間関係の変化をつかむことができます。

 

これは一例です。

休み時間の過ごし方、移動教室。

係りの決め方、班の決め方、清掃の仕方などなど。

人間関係の変化をつかむ方法はいくらでもあります。

 

あまりガッチリ決めすぎず、自由に変化できる余白をつくっておくことで、逆に変化はつかみやすくなるのではないでしょうか。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもの変化をつかむ「仕組み」をつくっておく

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。