おおらかな心で、子どもたちに寄り添う
子どもに揚げ足を取られたら
子どもたちの中には、一生懸命先生の粗探しをする子がいます。
板書のミスを指摘する。
テストのミスを指摘する。
対応の雑さを指摘する。
そんな子、今までにたくさん見てきました。
そんなとき、若かった僕は、正直言うと、「うっとうしいな」って思いました。
だって、人間ですもの。
一生懸命、人の粗を探そうとしてくる。
「うっとおしいな」って気持ちが、顔にも態度にも出てしまいました。
それは、子どもたちに僕の「器」のサイズを露呈してしまうわけです。
「器の小さな男だな」と思ったことでしょう。
事実、あのころの僕の器は、非常に小さなものでした。
そんな子を愛おしく思ってみる
ちょっぴり自尊心が低くて、劣等感があって、かまってほしくて。
そんな子を、愛おしく思ってみる。
僕らは子どもたちに育てられています。
粗を探してくれるなんてありがたい。
そうやってわざわざ改善点を見つけてくれるのです。
指摘してくれたら、素直に改めればいい。
「教えてくれて、ありがとう」
「次は気をつけるね」
って笑顔で言えたら、子どもの心ってグラって揺れるの。
大きな大きな器で受け止めたい。
そういう子って、先生を怒らせたいだけじゃないんです。
そんな子どもの心の奥の奥に寄り添えたら素敵です。
からかってるって捉えるか、求愛行動って捉えるかで全然違います。
かまってもらいたい。
だからね、子どもと同じステージに立って、腹を立ててたらダメなんです。
もう一つ上のステージに立って、「ありがとう、ごめんね」って言ってみる。
子どもの表情、全然違いますから。
ハッピーな先生になるためのステップ
粗を探してくれるなんてありがたいと感謝する。