職場で意見がぶつかってしまうあなたへ


議論からは実はなにも生まれていないことに気づく。


みんなが自分の意見に反対する。
そんなことが、僕には何度もありました。

 

そのたびに対立しました。

議論といえば聞こえがいいけれど、ほとんど口論。

途中からは感情論に変わり、どちらが正しいかという勝負になる。


話し合うことと議論することは違います。

そして、議論からはなにも生まれないことを知りました。

 

だから、職員会議や学年会議などで、意見が対立したらまず呼吸を整えます。

 

意見は伝えるけれど、議論はしません。

意見が対立するとどちらが正しいのか、議論したくなる衝動にかられます。

まずは、そんな自分の感情の存在に気がつくことからスタートします。

 

本当に子どものためを思っているときもあれば、「この人に負けたくない」という個人的な感情のときもあります。

そんな感情の所在を明らかにするわけです。

自分の個人的な感情でぶつかっているのであれば、それは引くときです。

戦うほどのことではありません。

 

それから、黙ってじっくり相手の言葉に耳を傾けることにしています。

たとえその意見がどれだけくだらなくても、まずはじっくり耳を傾けます。

 

 

異なる意見も一つの意見


自分と異なる考え、それも一つの意見です。

ただの意見です。

その意見も一つの意見として受け止めてみる。

自分と同じ意見も、一つの意見です。

どちらも意見です。

価値は同じです。

 

 

自分と同じ意見には価値があり、異なる意見には価値がないと考えると、必ずぶつかります。

 

 

「私はこう考えます。あなたはそう考えるのですね」

互いの意見の違いを受け止める。

勝ち負けを競い合うことはしないようにしています。

 


そして、相手が「YES」と言えるであろう妥協点を探っていくようにしています。

そうやってこちらが歩み寄ろうとすれば、どうしてもこちらの譲れない部分だけはわかっていただけるものなのですね。

 

 

話し合う、語り合うのはいいけれど、議論からなにも生まれない。

僕はそう考えます。

 

これも一つの意見です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 すべての意見を受け止めて、決して戦わない。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。