職員室にもっとコミュニケーションを!
仕事の効率化が支払った代償
僕が教師になったころ、コンピュータは中堅から若手の先生の物でした。
ベテランの先生から子どもへの指導を学び、逆にベテランの先生にコンピュータの使い方をレクチャーしたりもしていました。
データはフロッピーディスクに入れられ、大切なデータはMOディスクを用いていました。
MO…、懐かしいですね。
したがって、先輩に「このデータがほしいのですが」と頭を下げてデータをもらいに行っていましたし、そこでいろいろ教えていただいていました。
「ここは気をつけた方がいいよ」とか「この書類も見ておくといいよ」とか。
今では、校内LANが整備され過去数年分のデータが容易にサーバーから取り出せるようになりました。
当然、仕事の効率は上がったはずです。
ところがどうでしょうか。
むしろ、年々忙しくなっているように感じるのは気のせいでしょう。
データが取り出せるようになって、コミュニケーションが極端に少なくなりました。
今、ほとんどコミュニケーションを取る必要がありません。
コンピュータと体さえあれば、仕事が完結するようになってしまったのです。
「先輩後輩なんてなくてもできるよ」
そんな勘違いが起きてはいないでしょうか。
仕事を効率化しても忙しいのはなぜか。
一人で仕事をすることが増える。
すると、分担すればいいことも自分一人で抱え込むようになってしまうのです。
互いの進捗状況もわからず、孤軍奮闘が続きます。
仕事を細分化し効率化した結果、全体としては歪な構造ができあがったきてしまったのかもしれません。
教育活動のみならず、仕事というものがチームプレーから個人プレーに変わってきているのです。
そして、この流れを止めることは、もはやできません。
今更、「コンピュータなしでやりましょう」なんて馬鹿げていますよね。
だからこそ、意識してコミュニケーションを取っていくことが大切です。
ず~っと黙ってコンピュータの前に座っているだけでは、コミュニケーションは生まれません。
私たちの仕事は、チームプレーで成り立っています。
そのことを忘れてしまうのはとっても恐いことです。
なんでも一人でできると思っているとしたら、それは傲慢です。
チームプレーを生み出すためにできることは何でしょうか。
ハッピーな先生になるためのステップ
意識してコミュニケーションを取る