ともに学んでいただけることに感謝して


頼りにされたり、煙たがられたり

僕は荒れた学校でも、落ち着いた学校でも生徒指導の中心で仕事をさせていただきました。

 

おもしろいことに、学校が荒れているときは、僕の言葉にほとんどの先生が耳を傾けてくださいます。

反対に、学校が落ち着いているときは、僕は煙たい存在になってしまいます。

 

伝えていることは同じなのに、受け取ってもらえなくなるのです。

これは本当におもしろいことだと思っています。

 

苦しいときは、藁にもすがりたい想いでしょう。

ところが楽になると、途端に聞く耳をもってもらえなくなります。

 

受け取る謙虚さがあるから、学ぶことができる。

学びも同じです。

 

困っている人は、学びたいと思うでしょうし、困っていない人は、なんでそんなことに時間を使うのか、と思うでしょう。

 

学ぶということ、人の言葉に耳を傾けるということは、新しいことを自分の中に取り入れるということです。

心も体も頭の中身も謙虚になって、受け取る準備をしていなければ、学ぶことなどできません。

 

今に満足している(つもりの)人は、決して学ぶことはできないわけです。

 

アドバイスをしても受け取ってもらえないことがあったとします。

でも、不満には思いません。

なぜなら、相手に学ぶ準備がないからです。

相手に準備がないのに、押し付けようとすれば、無用な争いを生みます。

 

 

今こうして学び続けている皆様と共に過ごせることは、大変素晴らしいことだと思います。

僕は、メッセージを受け取っていただける皆様と過ごす日々を大切にしたいと考えています。

 

教育について何もわかっていないからこそ、学び続けられる

僕はメンターから「自分が何もわかっていないことに気がつくことが学びの第一歩ですよ」と教えられました。

 

こうして毎日のように教育についての記事を書くにつれ、自分の中で思考がまとまっていきます。

考えはどんどん深まっていきます。

 

そして、それと同時に、教育というものがどんどんわからなくなるなってくるのです。

 

考えれば考えるほど、「学校はこうあるべき」「先生とはかくあるべき」と昔から信じられてきたことが、ひどく滑稽に見えてしまう自分がいます。

このことが本当に僕を苦しめます。

僕は、自分自身を苦しみから解放するために投稿を続けているのかもしれません。

 

ありがたいことに、こうして発信する機会をいただきました。

 

どうしたら、先生自身が、先生であることを幸せに感じることができるのか。

どうしたら、子どもに愛され、保護者に応援されるようになるのか。

 

日々の学びをお届けさせていただけることに、心から感謝いたします。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 学ぶ準備ができた人だけが、素敵に成長していける。

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。