学級がうまくいかないときは
他人を変えることはできないが、影響を与えることはできる
他人を変えることは不可能です。
いつだって変えられるのは自分だけ。
ですが、気をつけなければならないことがあります。
それは、他人を変えることはできないけれど、他人に影響を与えることはできるということです。
さらに恐ろしいのは、与えたつもりのないことまで影響してを与えてしまうということです。
よくあるのが、口癖が似てくるというのがあります。
批判的な先生のクラスが、妙に批判的であったりするわけですね。
言葉が思考をつくりますから、口癖が似れば思考も似てくるのは仕方がないことだと思います。
1年経ったころには、学級の抱える空気感は、担任の先生がもつ空気感にとても似てきます。
あなたは学級にどんな影響を与えていますか?
「なんで、ウチのクラスの子どもたちはあんなふうなんだろう」と嘆く先生がいます。学級がうまくいっていないわけです。
ですが、僕は心の中でこうつぶやきます。
「いやいや、あなたにそっくりじゃん…」
長年連れ添った夫婦が似てくるように、1年一緒にいたら担任の先生の影響を大きく受けるのです。
こんな先生がいました。
忘れ物はするし、遅刻はしてくる。
けれど、もちろん子どもたちはそんなことは知りません。
で、その先生は人一倍厳しく子どもたちに当たります。
忘れ物をしてくる、遅刻をしてくる、そんな子がいたらドカ〜ンと雷を落とすわけです。
指導にあたる、というよりは「当たり散らす!」という感じですが…。
つまり、自分でできていないことを子どもたちに要求するのです。
すると、どんなクラスになったでしょうか。
自分のことを棚に上げて文句ばっかり言ってるクラスになりました。
学級担任の先生の影響って、本当に恐ろしい。
それでいて、子どもたちに信頼される先生ではありませんでした。
それはなんだか悲しいことだなって思いました。
子どもたちの姿を鏡にして、自分の姿を映してみよう
一方、いつもいつも感謝して過ごしている先生の教室には愛が溢れているんです。
ある雪の日、だれよりも早く来て、部屋を暖めておく先生。
そりゃ、穏やかなクラスになりますよ。
だって、教室に愛があふれてるんだもん!
もちろん、子どもたちに信頼される先生でした。
よい影響も悪い影響もちゃんと伝わります。
いい加減な先生のクラスの子どもたちが意外としっかりしているなんてことはよくあります。反面教師ってのはあるんですね。
ただ、教室が抱えている「うまくいっていない部分」は、やはり担任の先生が抱えているものがとても影響を与えています。
だから、あなたが悪い!
…とは言いません。
今のクラスを鏡にすれば、今の自分の姿がよく見えてきます。
「人のふり見て我が振り直せ」
という言葉があります。
子どもたちの姿を見て、我が身を正す。
そんなことができると、自分を磨くことにつながると思います。
ハッピーな先生になるためのステップ
影響力大だから、自分の襟は正しておく。