子どもたちは笑顔の先生が大好き


どんな表情で子どもたちの前に立ちますか?

子どもたちの前に立つとき、みなさんはどんな表情をされていますか?

 

僕はこれまで、ずっと生徒指導の先生でした。

意識して怖いオーラを出していたと思います。

目つきも悪く、髪型やメガネの選び方もいかにも怖そうに見えるものを選んでいました。

 

鋭角のメガネに丸刈り、電車のホームで道を開けていただけるような人相でした。

 

今思えば、よほど自分に自信がなかったのだと思います。

そういう格好をすることで、「生徒指導の先生」の雰囲気を演出していました。

 

なんとなく「生徒指導の先生」をしていることで、学校の中心にいるような気になっていました。

無理して、そんな自分を作っていたのです。

実のところそんな自分のことが好きではありませんでした。

 

自分らしく、過ごすことの大切さ

僕には、お世話になったセラピストさんがいます。

 

その方から言われたのです。

「ホントは叱りたくもないのに叱らなければならないから叱っているよね。

 それに一番のストレスを感じている。

 ホントの自分じゃない自分を演じることが苦しいんでしょ?

 ホントはもっと笑っていたいんでしょ?」

 

僕はその言葉を聴いたとき、身にまとっている鎧を脱ぐことを許されたような気持ちになりました。

 

その日を境に怖いオーラなど出すことをやめました。

ホントの心に従って、いつも笑っているようにしました。

 

まずは、口角を上げてみる。

意識して、ニッコリするようにしています。

 

穏やかな表情でいることは、自分自身にも子どもたちにも、とてもよい影響を与えます。

子どもたちは心を開いてお話をしてくれますし、僕自身も穏やかでいられます。

とにかく笑顔でいることで、毎日が楽しくなります。

 

笑顔のもつエネルギーを信じてみる

いつも怒ったような顔をしている先生がいます。

ムスッとした顔をしている先生がいます。

 

その顔は、昔の僕の顔です。

そして、学校の先生であることが苦しかった時代の僕の顔です。

 

あのころの僕の周りには、負のオーラが漂っていました。

自分で負のオーラを撒き散らしていたのですね。

 

どんなときも笑顔でいる。

笑顔は、強烈なエネルギーです。

笑顔でいることは周囲にとても素敵な影響を与えてくれます。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもたちと接するときは、口角を上げてみる

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。