本当に必要なものはメソッドではない
なぜ、そのメソッドは子どもに届かないのか
書店に並んだ様々なメソッドたち。
学級づくり、道徳、そして教科学習。
大型書店に行くと、圧倒されるほどの教育書が並んでいます。
僕も、それらを真似したことがありました。
たしかに、おもしろいメソッドはたくさんあります。
けれど、おもしろいだけで、教室が変わっていきませんでした。
書籍化されるほどのメソッドですから、きっと優れた方法なのでしょう。
優れた先生の優れた方法ならば、きっとうまくいくはず。
それなのに、うまくいかないのはなぜか。
それは、僕自身の在り方に問題があったからです。
メソッドに子どもを合わせていませんか?
「えじそんママ」こと岩村智子さんから教わったことがあります。
「100人の子どもがいたら
100通りの子育てがある。
1000人の子どもがいたら
1000通りの子育てがある」
保育士・児童厚生員として2000人以上の子どもたちと向き合ってきた岩村さんの言葉を胸に刻みました。
「こうやればこんな子が育つ」
どの子にも効く、
そんな万能なメソッドは
ないのです。
子ども一人ひとりをしっかりと見つめ、その子その子に合わせた子育てが大切であるということを教わりました。
「ハッピーな先生」にメソッドはいらない
「このメソッド、おもしろそうだな」
そんな思考で、新しいものに飛びついていく。
僕もそんな先生の一人でした。
けれど、クラスに40人も子どもたちがいれば、
全員に有効なメソッドなどありえません。
では、素敵なクラスをつくっている先生はどうか。
ただ目の前の子どもたちをしっかりと見つめ、受け止め、大切にしているだけ。
子どもの心をあたたかく包み込む、そんな「ハッピーな先生」がたくさんいます。
みんな特別なメソッドなど使っていないんです。
ですが、みんな同じマインドで先生をやっています。
それは、「目の前の子どもたちを幸せにしよう」と願うマインドです。
「ハッピーな先生」になるためのステップ
メソッドよりも、「目の前の子どもたちの幸せを願う」マインドを育てる