モラハラ夫の実態と、それでも離婚に踏み出せない理由

ひまわり畑を歩く母と子の画像です

相談内容

長くなってしまいますが、すみません…。

私は今、4歳、1歳、2ヶ月になる子どもがいます。

怒らなければ普通に優しい旦那なのですが、ちょっとでも気に入らないことがあると怒り出してしまいます。

 

矛盾してることも多くて、2人でいる時は隣にいてくっついてないと

「一緒に居る意味ない」

「離れてるなら隣にも来るな」

と言われます。

 

でも、くっついてても

「離れて!」

って言われることも多く、正直よく分かりません…。

 

4日前もこの事で怒られて

「離婚だ!」

とまで言われました。

 

このことがこじれて殴られて、蹴られて、髪をひっぱられ髪をひっぱられながら

「離婚しますって言え!早く言えよ!」

と脅され、怖くて

「します…」

って言いました。

でも言ったら

「結局お前はその程度かよ。俺はしませんって言ってくれると思ったけどね!」

と突き飛ばされて背中を蹴られました。

 

「思ってる事も言えないのかよ。ごめんしかお前は言えないのかよ!」

と怒鳴られ、私の気持ちを話すと

「言い訳!」

「反抗!」

「どの口が言ってるんだよ!」

と言われます。

 

人を見下す性格で、平気で

「死ね」

「消えろ」

「ウザイ」

「近寄るな」

という言葉も飛んできます。

 

4歳の娘に対しても、舌打ちをしたりします。

正直限界です。

 

でも実家に帰るのも、戻ってきた時が怖いです…。

親に話したことでまた怒られるのも怖いです…。

離婚を切り出すのも怖いです。

 

モラハラ、DVは見極めが難しいって。

きっと私の旦那も外面は良いからなんでしょうね…。

 

俺様で自分が正しい、間違ってない。

自分に非があっても

「お前が悪い」

「お前のせい」

と全て人のせいにして謝ることもしません…。

 

私はどうすることが正しいのでしょうか。

生活費もお金に関しては一切渡してもらえてないので、家を出て子供たちと暮らすのも正直厳しいです。

仕事も

「男性がいない、来ないところでしかダメだ!」

と言われているのでなかなか決まりません…。

 

 

くれちゃん先生の答え

僕の中ではね、離婚の一手なわけよ。

で、それはご本人もわかってるんじゃないかな。

 

 

僕がいつも女性におすすめしているのはね、「経済力」を身につけることなの。

生きていくのに十分なお金をちゃんと得ること。

夫と対等な立場で話すためには、「いつでも別れられますよ」って状態をつくること、重要なんだよね。

 

 

このモラハラ夫なんて、典型的でさ、奥さんに仕事をさせない。

つまり経済力をつけさせないの。

そうすると、一人で生きていけない状態だから、「別れる」って言わせない状態を作ってるのね。

 

 

「離婚しなよ」と伝えるのは簡単だけど、たぶんその答えを伝えたところで、今は動けないと思うんだよね。

自分の人生の舵は自分で握っておきたい。

だから、女性もちゃんと働ける社会を作りたい。

 

 

どうしたって「子育ては女性の仕事」みたいな文化がある。

それによって女性の就労先は限られてくるし、収入も限定的なものになる。

その結果、こういうモラハラ夫がのさばることになるんよ。

 

 

女性の地位向上は文化の改革が必要なんだよな。

男性と同じだけの経済力を身につけ、家事も育児も分担しあう。

これが普通なんだわ。

 

いや、本当はさ、男性がお金を稼いできて、女性が家事育児を担いながら、互いにうまくやれるのが理想だし、そういうご家庭もいっぱいあるよ。

 

 

一方で、こういう頭の悪いモラハラ夫もいるわけで、そういう話を聞くたびジェンダーの問題は喫緊の課題だな、と思う次第です。

 

 

…って考えると、男の子を育てているママは、こういう悲しい女性を生み出さないように、「育て方」ってのは本当に考えなきゃいけないと思うよ。

女性を大切にできる紳士を育てないといけないのよ。

 

 

勉強とか二の次、三の次でいいの。

それよりも人間としての在り方をちゃんと押さえていきたいよね。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。