苦手な生徒と関係性を整える方法

野原で絵を描く子どもたち

 

高校教員をしています。同性である女子生徒と信頼関係を築くのが苦手だということに気付きました。特に、元気でおしゃれに興味のある子です。
くれちゃんは、苦手な生徒はいましたか?どんな風に、その生徒との関係を作っていましたか?

 

苦手な子、そりゃいたさ。

苦手というか、この子、俺のこと嫌いだよね〜って子はいっぱいいた。

この世界は鏡だからさ、やっぱそういう子どもと関係性を整えるってのは苦労するよね。

 

 

でもさ、変えられるのは自分だけでしょ?

人の気持ちは変えられない。

だからね、相手が自分のことを好きか嫌いかなんてどうでもいいの。

 

 

変えられないことを人間は悩むのね。

それで苦しむ。

どれだけ暇人なの?って感じだね。

 

 

そこは悩んでも仕方がないことだから。

別に悩まない。

「そっか〜、君は俺のことが嫌いなんだね〜」って。

それでOK。

 

 

僕はね、相手へのリスペクトを忘れない。

それだけ。

 

 

それこそ、我が家なんて幼稚園児や小学生もいっぱい来るけどさ、僕は全員を大人扱いする。

大人も子どもも一人の人間。

最大限リスペクトする。

 

 

そこはね、相手の好き嫌いとか関係ないよね。

相手が僕のことを嫌いだったら、嫌いでOK。

それも全部、丸ごと認める感じだね。

 

 

嫌いでいいよ。

でも、俺はお前のこと、嫌いじゃないからって。

ただ、それだけ。

 

 

好きになってもらおうとは思わない。

だって、それがその子のそのままの姿だから。

 

 

大切なことはさ、子どもをコントロールして、大人の都合の良い形に変えようとしないことだよ。

そうすれば、程よい距離感で関係性は整う。

 

 

子どもとの関係性を整えるってのは、何も「好かれる先生」になるってことじゃないの。

ちゃんとつながっていればそれでいいんだよ。

 

 

「くればやしのことは嫌いだけど、まああの先生の言うことも一理あるよね」って感じになってりゃそれでいい。

人間関係は鏡だよ。

 

 

自分が「この子、苦手だ〜」って思えば、相手だってそのエネルギーを受け取ってしまう。

そういうものだと、僕は思うよ。

 

 

あなたに贈る魔法の質問

子どもの頃、どんな先生を信頼しましたか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。