他人と正しさに触れると自分が否定された気持ちになる。

読書感想文

昨日配信したTikTok動画が物議を醸しているみたい。

ちなみにタブレット育児の動画ね。

 

https://vt.tiktok.com/ZSqpDXY3/

 

問題

育児でできるだけ使わないほうがいいアイテムはどれ?

 

 

小さいときは

脳が一番成長するとき

 

四足歩行から二足歩行に進化した結果

骨盤が狭まり産道が細くなったのね

 

だから

赤ちゃんは小さな頭で

生まれるようになった

 

赤ちゃんの頭が柔らかいのは

脳が急速に大きくなるために

ゆとりを作っているらしいんだけど

 

生まれたあとは

体より脳の成長を優先させる

 

だからタブレットは

どうしても手が離せないときの

お助けアイテムに使ってほしい

 

タブレットを使うな、とは言ってないんだけどね。

それに頼りきりのほったらかしはダメよ、って感じなんだけど。

 

 

みんな正解を求めすぎるんだよね。

正しいことをしようとし過ぎる。

 

 

正しいこと以外は悪いことって考える。

これが苦しい生き方を生むのよ。

 

 

正しいことをしようとするし、それに外れる他者を見ると否定したくなるし、正したくなる。

その生き方は面倒臭い。

 

 

僕ね、我が子たちによく言うの。

「その頭で考えなさい」って。

 

 

たとえばコロナね。

コロナは怖いのか、怖くないのか。

マスクはつけた方がいいのか、いけないのか。

ワクチンは打った方がいいのか、打たない方がいいのか。

 

 

いろんな情報が飛び交っていて、その情報に振り回される。

親としては子どもにも、自分の考えを押し付けたくなる。

 

 

でもね、僕は我が子たちに両方の意見を知りなさいと言う。

ネット検索は、自分が知りたい情報ではなく見たい情報が出てくる。

 

 

「コロナが怖い」と思っている人はそういう検索ワードで検索するから、「コロナが怖い」という情報が並ぶ。

「コロナは怖くない」と思っている人はそういう検索ワードで検索するから、「コロナは怖くない」という情報が並ぶ。

 

 

そして、みんな、自分の正しさを主張する。

ネットから得たものでエビデンスが取れた、自分は多数派だと錯覚する。

SNSなんかも情報源が近い人たちでコミュニティができあがってるから、その錯覚を起こしやすい。

 

 

本当はその頭でちゃんと考えることが重要なのだ。

 

 

タブレットが悪いと言われればタブレットを辞め、タブレットがいいと言われればタブレットを始め、では情報に振り回されてしまう。

 

 

「なぜダメなんですか?」

 

そんな質問が届くたび、僕はダメだと言ってるわけじゃないんだけどな、と思う。

上手に使おうと言っているに過ぎない。

 

 

でも、タブレットを子どもに与えている親にとっては、自分を否定されているような気持ちになるのだろう。

 

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。