「学校の先生」を辞めるとき、「うまくいかないだろう」と誰もが笑いました。でも…。


起業して5年。

無事個人事業主から法人へと法人成りを果たした。

 

 

将棋で「歩」が敵陣へ踏み込むと「と金」になる。

「歩成り」である。

えっ?将棋、知らない?

 

 

個人事業主も同じ。

ある程度の売り上げを作ると、法人になった方が良くなる。

 

 

そんなわけで、僕の事業も法人成りを果たした。

株式会社ミナクル組織研究所が誕生し、僕は経営者になった。

 

 

「学校の先生」を辞めるとき、誰もが笑った。

「先生にビジネスなんて無理」と言われた。

現場を逃げ出した。

現場を投げ出した。

そんな風に見ていた人もいただろう。

 

 

歯を食いしばって働いた。

眠れない夜を何度過ごしてきただろう。

 

 

そうして今、僕はまた新たな場所に立っている。

 

 

すべては「先生時代」に培ったものの上に成り立っている。

「先生にビジネスなんて無理」と言われたけれど、先生時代の経験はビジネスに大いに生きている。

 

 

むしろ、ただの「従業員」の人よりも教員は「学級経営」をしてきた分だけ経営ができるのではないか、と思っている。

ちゃんと先々のことを考え計画を練り準備をする。

学年主任の経験とか、進路指導主事の経験とか、ムッチャ生きてると思っている。

 

 

ただ、僕が普通の先生と大きく違うのは、僕がやたらマーケティングに詳しいということだろう。

マツダミヒロさんに師事したこともあり、その後もいろんなマーケッターに出会ってきたこともあり、「学校の先生」の割に売るのがうまい。

 

 

動画を駆使し、メルマガを駆使し、購買につなげるのが上手だったりする。

最近、コピーライティングも学んでいて、それも楽しい。

 

 

僕のビジネスを支えているのは、教員時代の経験とマーケティングの知識だけだ。

あと、コツコツ続けられる精神力かな。

もうね、それだけ。

 

 

もしあなたにやりたいことがあるなら、今の仕事をまず精一杯愛すること。

そして、取り組むこと。

その分野で一番になるぐらい打ち込むこと。

 

 

間違っても、「今の仕事が嫌だから」みたいな理由で独立なんてしない方がいい。

自分でビジネスするって大変だから。

 

 

好きで好きでたまらない仕事をして、それでもなおやりたいことがあるから起業する。

そういう人じゃないと成功しないんじゃないかな。

僕はそう思う。

 

 

逃げるのではなく攻める。

そんな気持ちが必要なのよ。

 

 

今思えば、あのとき「起業なんて無理」と笑ってくれた人がいたからこそ、僕はここまで来れた気がしている。

そういう意味じゃ感謝だよな。

 

 

魔法の質問

あなたには覚悟がありますか?

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。