事件だって楽しんだらアトラクションだ♪

今が苦しいあなたへ

けっこうな修羅場をくぐってきました。

経験っておもしろいものでね。

そのときはすごく辛いことも、時間が経つと笑い話になる。

芸の肥やしになる。

ネタになる。

 

 

だから。

 

どんな出来事にも意味があるのです。

どんな出来事にも学びがあるのです。

どんな出来事も今の自分に必要なのです。

どんな出来事も今の自分にちょうどいいのです。

 

 

そう思うと、世の中の見え方って変わってくるんですね。

 

 

ピンチはチャンスです♪

授業中、黒板を書いていると、後ろからドン!

背中にグーパンチ。

本気のグーパンチ。

そんなこともありました。

 

板書して振り返ると、生徒が数人減っていることもありました。

黒板を子どもたちに解放し、ほとんど板書しない僕の授業スタイルはそんな経験から生まれました。

 

 

僕のおもな仕事は生徒指導です。

身体を張るのが仕事です。

授業中でも、事件があれば教室を他の先生に任せて、現場に急行せねばなりません。

 

できるだけ、先生を必要としない授業はできないものか。

僕がいなくても、授業が進んでいく方法を考えました。

子どもたちだけで、学びが深まっていくために何ができるかを真剣に考えました。

アクティブラーニングの「ア」の字もない時代から、「主体的な学び」を考えてきたんですね。

 

いや…。

考えるしかなかったんです。

そのたびに自習にしてたら、テスト範囲まで終わらないんだもん。

 

 

ピンチはチャンスです。

すべては学びなんですね。

 

あれがなければ、僕は未だに講義型授業をしていたのかもしれません。

 

 

姉さん、事件です♪

これまた授業中。

百人一首の読み札を読み上げていると、廊下から女子生徒が猛然とダッシュ。

「くればやし〜っ!」と言いながら、飛び蹴り。

 

おいおい!

空中でキャッチしてスコーピオンデスロック(サソリ固め)

長州力バリに腕でガッチリとロックして捕獲。

 

そのまま百人一首を読み続けたこともありました…。

今思えば、楽しい毎日でした。

 

 

暴れる生徒を止めに入ったら、ネクタイを引っ張られて死にそうになったこともありました。

ネクタイってね、つかみやすいんです。

しかも、一度絞まると、自分ですら緩めることができません。

これは大きな学びでした。

暴れる生徒を見たら、まずネクタイを外す

 

いつも最前線にいた僕の鉄則です。

 

 

あっ!ちなみに暴れる子は、抱きしめるのがいい

そして、そこが一番安全地帯です。

 

2番目は危ない!

手や足が出てきて怪我をするのはだいたい2番目です。

だから、僕はいつも抱きしめる役でした。

安全だから♡

 

 

ちなみに、僕は後頭部で他の先生のメガネを割ったことがあります。

真後ろに立つのは本当に危険です。

 

抱きしめるポジションに一人入ったら、あとの大人は離れた方が落ち着かせやすいんですよね。

わらわら集まってきちゃダメ。

数で圧倒しようとするのは間違いで。

少数精鋭がいいのです。

 

 

事件が起きたとき、そこに職員が殺到するのは、実は組織として2流です。

ちなみに、事件が起きてもだれも来てくれないのは5流の組織です。

そんな経験もありました…。

「ひぃ〜っ!だれか来て〜ん♡」って感じです。

気がついたら、血だらけ。

 

1流の組織はですね。

現場に急行する人、交通整理をする人、連絡に走る人、授業を回す人。

それぞれが何も指示されずとも動けるんです。

そういう職員集団のときは最強です。

 

 

 

ん…?

この情報、役に立つのかな…?

 

いろんなことがあったなぁ…。

原付や自転車にひかれたり、BB弾で打たれたり。

でもね、そんな日々が嫌いではなかったのです。

 

原付は表面積が広いため受け止めやすいですが、自転車は尖った部分が多いため服が破れます。

どちらか選べるなら、原付を選びたい。

えっ?選びたくない?

全部、経験ですよ。

 

BB弾は一日中打たれ続けると、弾が見えるようになります。

人間の能力は、まだまだ未開発な部分が多いことを知りました。

 

 

すべては学びです。

どん底だって、自分が楽しもうと思えば楽しめる。

そういうものだと思うんです。

 

 

すべてに意味がある。

たぶん、普通の先生では味わえない経験をたくさんしてきたのだと思います。

本当はね、普通に授業して、普通に部活動をする、そんな先生らしい(?)生活に憧れていたんです。

 

 

でも、僕にはそういうものは用意されていませんでした。

人にはそれぞれお役目があって。

そのためにいろんな課題を用意されていて。

普通じゃない課題ばかり用意されているものだから、僕の書くことはあまり先生らしくない話ばかりなわけで…。

 

ありがたいことです。

ホントに、ホントに、ありがたいことです。

だから今、こうして毎日ブログを書き、メルマガを配信し、多くの人がそれを読んで、元気になってくれているのです。

 

 

起きる出来事には、すべて意味があって。

それは教育に限った話ではなく。

人生とは、すべからくそういうものであると思うのです。

 

 

僕は子どもたちと過ごす中でたくさんのことを学びました。

なにより気づかされたのは、「僕は子どもたちといるのが好き」というシンプルなことでした。

 

教室にいる子も、教室にはいない子も。

みんな同じように大好きで。

 

手のかかる子も、手のかからない子も。

みんな同じように大好きで。

 

そういう自分に気づかせてもらいました。

子どもたちが教えてくれたんですね。

起こる出来事、出会う人。

すべてに意味があるのです。

 

それを受け取れるか、受け取れないか。

それは自分の課題なんですね。

 

 

ハッピーな先生の幸せになるためのステップ

起こる出来事はすべて、あなたに必要な出来事だよ。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。