子どもは信じ抜いてくれる大人を信じるのです

生徒指導 忘れ物

一緒にアクションプランを考える。

たとえば忘れ物を繰り返す子がいます。

どこのクラスにもいます。

何度叱っても忘れてくる。

 

そんな子にこう尋ねる。

「どうしたら忘れ物をしないと思う?」

すると、決まってこんな答えが返ってきます。

「次は、がんばります!」

「もう忘れません!」

 

信じてあげたいけれど、絶対忘れてきます!!

 

こんな子には、しっかり寄り添ってあげたい。

具体的なアクションプランを考えさせます。

 

たとえば、

家に帰ったらすぐに準備をする。

手に書く。

手帳に書く。

友だちにLINEで連絡を入れてもらう。

 

なんだっていいのです。

具体的なアクションを考える。

それでやってみるんです。

 

信じて裏切られ、それでも信じるのがお志事です。

いろんなアクションプランを考える。

でもね、だいたいうまくいかないんです。

 

うまくいかないかったとき、どうするか。

また、次のアクションプランを考えるんですね。

 

そうやって信じて信じて信じ抜く。

 

間違っても、忘れたら罰を与えるみたいなやり方はダメ。

それって、全然子どもを信じてないから。

大切なのは「信じること」なんです。

 

「どうせ、忘れてくるんでしょ?」って心は、ちゃんと子どもに伝わります。

 

一緒にアクションプランを考える。

心に寄り添う。

裏切られても信じ抜く。

忘れ物が多いぐらいいいじゃない?

 

将来困りますよ!ってそこまで心配するなら、一生そばにいてあげなさいよ。

僕らは子どもたちの成長の通過点にいます。

 

寄り添ってもらえた経験、

信じてもらえた経験がいつか目を出すこともあるかもしれない。

子どもの成長に即効性を求めない。

 

信じて信じて信じ抜かれた子は、自分自身を信じられる子になります。」

それが、「自信」につながります。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 信じて信じて信じ抜く。裏切られても信じ抜く。

 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。