心が折れやすい「私ってすごいんです」の人


やたら「私ってすごいんです」って話をする人がいる。

僕はその人の言葉にじーっと耳を傾ける。

 

 

いかに自分が素晴らしい人間であるかを滔々と語るのである。

決して自慢話ではない。

事実であるのだけど、何かが違う。

 

 

僕はこの人は何が満たされていないのだろう?と考えてみる。

やはり、「わかってほしい」なのだろう。

「認めてほしい」かもしれない。

「理解してほしい」のだろう。

 

 

本当に「すごい人」は、自分のことを「すごい人」とは言わない。

「幸せな人」がわざわざ「幸せ」とは言わないように。

言語に僕らは引っ張られるけれど、その奥にある「本当の姿」に目を届かせたい。

 

 

この、「私ってすごいんです」という人は、自己効力感が高い。

自分には素晴らしい能力があると信じている。

しかし、他者に認められたり感謝されたりする経験が乏しい。

 

 

 

自分に対して厳しく、失敗を許容できない。

だから、他者の失敗に対しても厳しくなる。

従って、意見の衝突も多くなる。

 

 

どこかで孤独を感じ、だからこそ、他者が耳を傾けたときには嬉々として「私ってすごいんです」という話をしてしまうわけだ。

 

 

能力がある。

だが、失敗に対する許容量が少ない。

いわゆる「遊び」の部分がないのである。

 

 

こういう人は、失敗に弱い。

能力があるため、失敗は恐れない。

そのうえ、失敗を受け止める余裕がないのだ。

 

 

うまく行っているうちは良いのだけれど、ひとたび転んだら、なかなか立ち上がれないようなダメージを受ける。

しなやかさがない強靭さは、実はポキリと折れる諸刃の剣なのである。

 

 

「私ってすごいんです」モデルの人に必要なのは「許される経験」である。

失敗を許される経験をさせてあげたい。

また、他者との協働作業や感謝される経験をするのも良い。

 

 

「私ってすごいんです」という話をただ聞くだけというのは避けたい。

これは本人を追い込むことになる。

大風呂敷を広げ過ぎて、今後の活動のハードルを高くしてしまうのは良くない。

 

 

話半分で聞いてあげれば良い。

余裕のない人なのだから、接する人こそ、余裕をもちたいところ。

間違っても、詰めてはいけない。

追い込む事になるのだ。

 

 

強い人を弱いということを心に留めておきたい。

くればやし ひろあき

1978年8月12日生まれ 愛知県名古屋市出身 愛知県刈谷市在住 妻と3人の子ども(高2、中3、小4)の5人家族

2001年、大学卒業と同時に正規採用されて名古屋市立の中学校に勤務。愛知教育スポーツ振興財団による中学夜間学級にて講師、名古屋市教職員組合瑞穂支部青年部長、名古屋市教育委員会教育派遣員、全国教育研究集会正会員など、初任の教員としては異例のスピードで評価を高めていく。

2007年、当時市内で最も荒れた中学校を立て直すことに奔走。生徒指導主事、進路指導主事を歴任。
その成果が認められ、2012年文部科学省から派遣されて在外教育施設(日本人学校)に出向。当時生徒数が世界最大の日本人学校で生徒指導部長を務める。海外で様々な起業家にお会いし、起業の意思を固め2015年に帰国。
名古屋で唯一の小中一貫校である名古屋市立の中学校に着任。学年主任、進路指導主事を兼務する多忙な中、ブログとメールマガジンの執筆をスタートする。

2017年退職して独立。ママコミュニティーの運営やイベントの主催、全国にて子育て講座や講演活動を行う。

「9月1日は子どもたちが最も自ら命を絶つ日」ということを知り、子どもたちに命の大切さを啓蒙する映画上映会を企画。クラウドファンディングで100人の支援者から80万円を資金調達し、 愛知県内8会場で映画上映会を主催。のべ1000人を動員した。その成果が認められ、市民代表として刈谷市自殺対策推進委員を市より委嘱される。

2018年からは「児童虐待」にスポットを当て、「虐待してしまうママを責めるのではなく、そんなママに手を差し伸べることこそが、子どもの命を守ることにつながる」と考え、 『子育て万博 2018』(愛知県安城市)を主催。250人を動員。『子どもとつながるしつもんカレンダー』を製作・販売。
2019年 『子育て万博 2019』(愛知県安城市)を主催。300人を動員。音楽CD『ありがとう』(岡谷柚奈さん)を製作・販売。

同じく2019年、全国でSTR入門講座を開催し、400人が受講。個人セッションとして 100家族以上を相談を行う。また、ご依頼いただき歯科クリニックのコンサルティング及び企業研修を行う。

2020年からは、STRのインストラクターとしての活動をスタートし、基礎講座・応用講座を開催。これまでに門下生55名を育成している。
株式会社ミナクル組織研究所として法人化。