期待値の2割増しの仕事でお返しする

職員室の悩み 教師の悩み

頼まれた仕事に、どんな気持ちで取り組みますか?

学校の職員室が辛いと悩んでいる先生はいませんか?

かつての僕もそうでした。

 

だから、職員室をハッピーな場所にすること、

これを僕は大切にしています。

 

そのためには、職員室に「ありがとう」を循環させたい。

そうやって、「ありがとう」って言葉が巡り巡って、自分に返ってくると、職員室はハッピーな場所になります。

 

僕らの仕事は、一人でやれる仕事はほとんどなくて、頼ったり頼られたり、フォローし合って成り立っています。

頼まれた仕事は、頼られた仕事。

期待に応える仕事がしたいと思います。

 

 

お願いされた仕事を、お願いされた通りにやっても感動しない

同じ仕事をするのなら、喜んでもらいたい。

感動してもらいたい。

そんな気持ちが「ありがとう」を循環させます。

 

そのために必要なこと。

それは、期待値の2割増しの仕事。

僕はいつもそんなことを考えています。

 

「そんなことをしていたら、忙しくなるじゃないか」と思われるかもしれません。

ですが、そうではありません。

仕事の量を2割増しにするのではないのです。

感動を2割増しにするわけです。

 

どんな些細なことでもいい。

お願いした人の想像をちょっとだけ越えてみる気遣いなんです。

 

 

ちょっとだけ想像を越る仕事が、職員室をハッピーにする。

たとえば、学級担任の先生が教室に行けないときがあります。

「代わりに教室でプリントを回収してきてほしい」と頼まれることがあります。

 

それで教室でプリントを集めてきて、担任の先生にポンとプリントを置いておく。

「頼まれた仕事」をちゃんとやりました。

 

でもね、それでは「ありがとう」は循環していかないんです。

 

出席番号順に並べてみる。

未提出者のチェックをしておく。

不備に付箋紙を付けてみる。

「集めておきました」と一筆書いてみる。

クリップで留める。

 

なんだっていいのです。

「集めておいてください」と頼まれた仕事。

「集めておきました」と返す。

 

これでは、つまらないなって思うのです。

そこからほんの少しだけ越えてみる。

すると、職員室に「ありがとう」が生まれます。

 

職員室がハッピーじゃない学校って、やはりうまく行ってないんですよね。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 期待をちょっとだけ越えた仕事で、「ありがとう」を循環させる。 

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。