勝手に怒っている人をどう理解したら良いか。

子どもと海外旅行

ある女性が彼に腹を立てていました。

ところが、彼からすると彼女が何に腹を立てているのかわかりません。

 

それで彼女が言うんです。

 

「悪いと思ってないことに腹が立つ」って。

 

これね、心の整理整頓ができない人によくありがちな事象です。

 

 

他者の心はコントロールできないものです。

だから、相手が自分のことを「悪い」と思うか、思わないかは、完全に相手の選択です。

 

 

で、この彼女の心は、そんな「自分ではコントロールできない相手の気持ち」に左右される状態にあります。

 

 

相手が悪いと思っていてくれれば気が晴れるでしょうし、相手が悪いと思っていなければ腹が立つ、という状態です。

 

つまり、自分の気持ちの浮き沈みが、相手次第の状態にあるということです。

 

これは健全な状態とは言えません。

 

 

 

自分の心をコントロールするのは自分です。

相手の態度や対応、ましてや気持ちという目に見えないものに左右されるのは、大変心が幼い状態にあるといえます。

 

 

自分の心を自分で整えられない人は、他社の言動に気持ちが左右される特徴があります。

 

 

 

最近、こんなことがありました。

 

「○○さんがこんなことを言っていたよ」と教えてくれるのです。

それは、僕に対するなかなか酷い悪口でした。

 

 

それで、こう尋ねられたんです。

「くれちゃん、どう思う?」って。

 

 

僕の答えは「どうも思わない」なんだけどねww

 

 

いつも同じ。

「どう思う?」って尋ねられると、「どうも思わない」が答えなんだよね。

 

 

他人がどう思ってるか、は僕の心に影響を与えない。

ただ、「あー、そう思ってるんだね」ぐらいしか感じないんだよね。

 

 

他人が何を考えているかで腹を立てるのは、つまり他人に自分の心を支配された状態でしょ?

 

 

 

そういう不健全な状態からは早く脱した方が良い。

そのためには心のお勉強が不可欠です。

 

 

 

ただ、ここで注意が必要なのは、僕の気持ちは変わらないけれど、行動は変わるよってところは抑えておきたいところ。

行動は例えば僕の悪口を言っていたとして、僕の心は動かないよ。

腹は1mmも立たない。

 

 

ただ、僕の行動は変わる。

そりゃ、そうだよね。

悪口言う人と仲良くしたいとは思わないもん。

 

 

仲良くしたいと思わないから、こちらから歩み寄ることはしない。

で、こういうことを書くと「冷たい人だ」と捉えがちなんだけど。

 

 

 

なぜか、自分の心の整理整頓ができない幼い人たちは、相手が歩み寄ろうとしない姿に腹を立てたりする。

まー、幼いんだから仕方がないけどね。

 

 

 

 

「それは違うよ」と思っていて。

 

 

 

「歩み寄ってほしい」と思っているなら、「歩み寄ってほしい」と言えばいい。

悪口なんか言わなきゃいい。

 

 

言った以上は、自分の言葉に責任を持たなきゃいけないよね。

うん、だから、歩み寄らない。

だって、そんな人と一緒にいたくないじゃん?

腹は立ってないけど、一緒にはいたくない。

この感覚、わかります??

 

 

 

そういう僕の態度を見て、「怒っている」と勝手に解釈されがちなんだけど。

 

 

あのね、怒ってないww

だーかーら、どうも思ってないの。

 

 

「どう思う?」って尋ねられたら「どうも思わないよ」が僕の答えなわけ。

 

 

でも、「あー、そうなんだー」と思って静かに離れるの。

そうそう、静かに離れるが正解!

シンプルでしょ?

 

 

静かに離れたのを見て、「なんで謝らないの?」とか「冷たい!」とか思うのは幼い心なんだよね。

だって、「あなた、謝ってほしいの?」「優しくされたいの?」って話じゃない?

 

 

自分からは歩み寄らず、「私の気持ちをわかってよ」って思ってて、勝手に腹を立てる状態。

うん、幼いよね、心が。

 

 

心が育ってない大人って多い。

些細なことに腹を立ててしまう人。

他人の行動で自分の感情が左右されてしまう人。

 

 

もちろん、僕だって、腹が立つことはある。

一瞬はムカっとする。

うん、秒単位ね。

ホント、数秒、ムッとするの。

 

 

で、すーーっと引いていって、「まーいっか」ってなる。

ささっと、自分の心の整理整頓をする。

 

 

人の感情や行動に心を煽られないから、いつもフラットでいられる。

心の制御ができない人から見ると、僕は怖く見えるらしい。

 

 

心を動かさないから。

 

 

 

ただね、いつも思うのは面倒くさいな、ってことぐらい。

自分の気持ちを自分で整理整頓できない人を見ると、「面倒くさい人だな」と思う。

 

 

そういう面倒くさい人って、すぐに誰かのせいにする。

「こうなったのはあいつのせいだ」

「こんな気持ちになったのはあいつのせいだ」

ってね。

 

 

僕はそんな人に、この質問を送る。

 

 

 

「その気持ちを選んでいるのは誰ですか?」

 

 

 

つまりさ、あなたが今、怒りを感じてるなら、それは誰かがあなたを怒らせたのではなく、あなたが「怒り」を選んでる、ってだけの話なの。

 

 

だって、同じ状況になったとき、100人が100人、あなたと同じ気持ちになるわけじゃないでしょ?

あなたがその気持ちを選んでるのよね。

 

 

だから、心の整理整頓ができる人は、その感情を選ばないの。

わかるかな?

 

 

ふふふ。

わからないと思う。

 

 

心の整理整頓ができない人には、たどり着けない境地だから。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。