なぜイラッとした事件を思い出すと、イライラが再燃するのか〜記憶と感情はセット〜
僕らの感情のスイッチを入れる「大脳辺縁系」には「扁桃体」という器官があります。
「扁桃体」は視覚や聴覚、触覚などから情報を受け取り、快不快(好き嫌い)を判断します。
「扁桃体」のお隣には「海馬」という記憶装置があり、快不快(好き嫌い)の記憶を蓄積させていきます。
僕は音楽が好きです。
思い出と音楽は密接に繋がっています。
先日、カーラジオから渡辺美里さんの『夏が来る』という曲が流れました。
ちょうと中学生の頃、お付き合いさせていただいた年上の彼女から、このアルバムを借りた記憶がパッと思い出されて、甘酸っぱい青春の1ページが蘇ってきました。
そのとき感じた失恋の消失感みたいなものも、一緒に感じました。
不思議なものですね。
実はこれ、「扁桃体」のせいなんです。
過去の出来事を思い出すと、一緒にそのとき感じた感情も思い出させてしまうんだそう。
ほら、腹が立って出来事を思い出すと、今でも怒りがフツフツと沸いてくるなんてことがありますよね。
感覚と思考、感情は互いに深く関係しあっています。
これらを切り離して考えることはできません。
そういえば、右脳は感情を、左脳は理論を司るといわれています。
右脳は空間認識や想像、直感を、左脳は言語認識や計算、分析を担当します。
生まれた感情を論理的に説明しようと試みる僕は左脳派の人間です。
一方で、その感情を芸術的に表現するのが右脳派と呼ばれています。
ちなみに、僕がお伝えしているDOC理論では、人間をざっくり12タイプに分類して分析しています。
比較的左脳派タイプが黄色と青色の6タイプで、右脳派が赤色と緑色の6タイプ。
ただし、緑色のβタイプは、言語優位のようです。
感情をどう表現するかの参考にしてみてください。
さて、感情は表情に表れやすいと言われています。
恐怖や悲しみは目と瞼に、幸福感は鼻や頬、口に、驚きは額や眉に表れるのだとか。
顔の右半分と左半分では、左半分の方がはっきりと表れる。
また、顔が赤くなるのは恥ずかしさや怒り、青くなるのはさらに激しい怒りか恐怖なのだとか。
悲しみ、幸福、怒り、軽蔑、嫌悪、恐怖、驚きの7つの感情は、表情から読み取りやすいようです。
いずれにせよ、人間の機能として設定させていることなので、感情は顔に出てしまうのも仕方のないことです。
とりわけ、人間関係で問題になるのは「怒り」かと思います。
感じるのは仕方のないこと。
腹が立っている気持ちを悟られるのも仕方のないこと。
では、どうすれば良いのでしょうか?
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