リーダーの仕事は「○○設定」をすること マネジメントで最初にすべきこと


組織づくりにおいて、最初にすべきことは「ゴール設定」です。

 

例えば学校の先生の場合、4月のはじめに学級経営案を作成します。

「今年はどんな学級をつくろうかな?」

そんなイメージを膨らませます。

 

学級経営案では、聞こえのいいフレーズが並びます。

「思いやりのあるクラス」

「前向きなクラス」などなど。

 

 

ところが、そういう曖昧な言語化は組織づくりにおいて役に立ちません。

「ところで、それって、つまり、どういう姿ですか?」って尋ねると、曖昧な返事が返ってくるんですね。

 

 

目指す姿を具体的に言えるって大事なことなんです。

これは、カーナビの目的地のようなものです。

目的地もないのにスタートしたらどうでしょう。

迷子になりますし、準備不足になります。

 

 

海に行くなら海の格好。

山に行くなら山の格好。

海水浴の格好をして登山に行く人はいません。

 

 

準備を進める前に、目的地を決めなきゃいけません。

 

 

そう。

すべての準備をスタートする前にやっておくこと。

組織のリーダーが最初にすべきことは「目的地の設定」です。

 

 

一体、何を目指すのか。

そういうものが共通理解できている組織って強いです。

 

 

昔、僕は荒れた中学校に勤務していました。

学校の中はぐちゃぐちゃでした。

環境整備ができていないんですね。

 

 

図書室を開けると段ボール箱いっぱいの新刊本。

それらが未開封のまま図書準備室に山積みになっている。

廃棄すべき本はそのまま本棚に入っている。

 

 

破れたポスター、落ちているゴミ。

「ああ、ここからだな」と思いました。

まずは環境を整えようって思ったんですね。

 

 

当時のリーダーもそういう状態であることがわかっていました。

だから、最初に設定したゴールは「当たり前のことを当たり前の状態に戻そう」ってことを徹底的にやりました。

ゴールが明確になったので、スタッフは環境整備に精を出しました。

 

 

自分で気づける人もいます。

自分で気づけない人もいます。

だから、リーダーがちゃんと旗を振って、「こっちに行きますよ」って示してあげる必要があるわけです。

 

 

ゴールラインをちゃんと描いてあげる。

これ、リーダーの仕事です。

 

 

そのゴールラインは、具体的にどんな姿が見られたら到達できたって言えるのか?

そういうことをちゃんと言語化していくわけです。

 

 

こんな姿を目指そう。

そのために、こんな取り組みをしよう。

そういうことを共通理解できている組織は強いですよ。

だから、リーダーが言語化するってすごく大事なんですね。

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。