人たらしの会話術 ~事実ベースか、感情ベースか~

男女の会話

僕らのコンテンツは、「あなたはこんなタイプです」と人材分析をします。

ところがこれ、男性にはウケが悪いんです。

 

 

それはもう、男性の持って生まれた特性のよう。

男性って、分析されるのが嫌いなんだそうです。

 

 

「あなたってこんな人よね」と言われると、だいたい男性は不機嫌になります。

「武士は食わねど高楊枝」なんて言いますが、男性というのがプライドで飯を食っている、みたいなところがありましてね。

 

 

「言い当てられる」ってのは、どうも上から目線でモノを言われている感じがするそうです。

だから、男性に対しては「あなたはこんなタイプです」なんてこと、本当は言わなくたっていいのです。

 

 

「旦那に教えても全然興味を持ってくれなくて」という奥さんによく出会います。

そりゃ、そうですよ。

 

 

男っていう生き物はね、奥さんに言い当てられるのが一番嫌なんです。

 

 

ところが、女性は正反対ですね。

「言い当てられたい」んだそう。

 

 

「あなたはこんなタイプです」と言うと、「そう、私はそんなタイプなの」となります。

それは(あー、この人、私のことをわかってくれているわ)と感じさせます。

 

だから、男性よりも女性の方が、「心理テスト」とか「占い」が好きなのですね。

 

 

もちろん、「あなたはこんなタイプです」があまりにも的外れであれば、「この人、全然私のことわかってないわ」となりますが。

 

 

さてさて、時折自己分析をして「私は自分のこういうところがダメだと思う」と、自分へのダメ出しをする人がいます。

 

 

そんなときは、「でも、それってこういうことでしょ?」と違う視点で言語化してあげます。

 

 

「私、文章を書くと、どうしても長くなるんです」なんて相談をされたら、「でも、それって伝えたいことがいっぱいあるってことでしょ?」なんて感じで伝えるんです。

 

 

違う視点で「いい感じ」に加工して伝えます。

それだけでも相手は「この人、わかってくれてるなぁ」と受け取ってくれます。

 

 

そうやって肯定して、肯定して、肯定しまくるんです。

肯定すれば肯定するほど、ダメ出しが増えてきます。

それも全部肯定しまくるんですね。

 

 

挙げ句の果てには「そういうところ、僕は好きだけどね」と伝えます。

えぇ、そりゃもう落ちますわww

 

 

私は一体、何を書いているのでしょうか…。

まーまー、とにかく、女性は「わかってもらいたい」ので、男性は必死に分かろうとするのが大事です。

 

 

一方、男性は勝手に分析しません。

それよりもファクトで勝負です。

 

 

「こういうところがすごいです」

「こういうところがカッコいいです」

 

 

具体的に、「ここがすごい!」「ここがかっこいい!」を事実ベースで伝えるんですね。

 

 

女性と話すときは「気持ち」をベースに話し、男性と話すときは「事実」をベースに話す。

そんなことを心がけてみると良いかと思います。

 

 

とりわけ異性と話すときは、自分のモードを「相手寄り」に変えておかないと地雷を踏みやすくなります。

 

 

事実ベースで「このリップの色は今年のトレンドを押さえている」とか「この髪型のこの巻き方が上手い」とか言われても、何も響かないわけです。

「なんか今日、雰囲気違わない?」みたいな、感じたまま伝える方が伝わるわけです。

 

 

なんか、いやらしい男だよね。

こんな記事、書かなきゃよかったわww

 

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。