夫婦って、いつまでたっても成長期ですよ♪
「ご飯できたよー」と妻が言う。
だが、食卓には何も並んでいない。
それを見て、僕はイライラしてしまう。
年中無休の不眠不休で働く僕は1分1秒が惜しい。
それに、思考のエンジンを止めると、またエンジンをかけるのに時間がかかる。
だから、「ご飯できたよー」と言われて食卓に着くときには、ご飯を食べられる状態であってほしいのだ。
だが、妻にとって「ご飯できたよ」は、まさに台所で「料理」が完成したことを示す言葉なわけだ。
一方、僕が台所に立つこともある。
「ご飯できたよー」と僕が言う。
だが、食卓に家族が揃わない。
それを見て、僕はイライラしてしまう。
僕にとって「ご飯できたよー」は完全に配膳が終わっている状態。
そう!今この瞬間から食べられる状態。
そして、温かいものは温かく、冷たいものは皿まで冷やしておく。
そう!
「ご飯できたよー」はベストの状態。
だから、サクっと揃わないと、イラっとするわけさ。
そんな些細なことって、どこの夫婦にだってあると思うんだよね。
初めて妻の実家に行った日。
夕飯どきにお邪魔したら、缶ビールと白米が出てきた。
「まさか、白米をおかずにビールを飲むのか?」と驚いた。
だが、妻の実家はほとんどお酒を飲む習慣がない。
僕のためにビールを用意してくれたのだ。
ただ、おかずが出てくる前に、お米を出した。
イメージ的にはお茶の代わりにビールって感じだったのだと思う。
だから、何も悪くない。
文化が違うだけなのだ。
一方、僕の実家は毎晩お酒を嗜む。
いや、浴びるように飲む。
だから、そもそも白米なんて出て来ないし、食卓には居酒屋メニューが並ぶ。
なぜ、僕が料理をできるかと言えば、そうやって1品2品と作り続けてきたからだ。
逆に、、妻が料理を作ると、必ず汁物が出る。
どうやら白米と味噌汁はセットらしい。
あとはなんだ?
僕の実家では、夕飯にカレーとか親子丼とかってほとんどなかったな。
だって、お酒を飲むメニューじゃないからね。
…と、食事ひとつ取ったって、育ってきた環境が違うのだから仕方がない。
そうそう。
ふたりは違うのだ。
だから、最初から理想の夫婦である必要なんてない。
運命の出会い?
ヘソで茶を沸かしちゃいますよ。
価値観も趣味嗜好も違っていて当たり前。
そこから、調えていくのが夫婦ですわな。
そう考えると、理想的なパートナーを探すのではなく、理想的なパートナーに成長していくことが必要なんですよね。
ええ、結婚して十数年ですが、未だに成長期ですもん。