うまく行ったとき、感謝の気持ちが沸いてくる人は慕われる。


因縁という言葉があります。

 

成果が出るとき、出ないとき。

生きていれば、上手くいくこともいかないことも山ほどあるわけです。

 

  

なぜ成果が出るのでしょうか。

 

 

実は成果には、自分の行動(因)と自分以外の要素(縁)があって、その両方が重なってはじめて、成果につながるわけです。

行動しても成果が出ないときもある。

それは仕方のないことなのです。

 

 

因縁。

因と縁。

どちらも大事という話。

 

 

ところが、人間というのは上手いことできていて、成果が出たときは自分の行動(因)にフォーカスします。

自分以外の要素(縁)のことなど忘れて、「俺ってスゲーっ!」となりがちです。

 

 

一方、上手くいかないときは、自分以外の要素(縁)にフォーカスするんですね。

あいつが悪い、会社や学校が悪い、世間が悪い。

そんなふうに、自分の外に犯人探しをしてしまいます。

 

 

食卓に美味しそうなケーキが置いてあって、「誰よ、ケーキなんか買ってきたの?」なんて言いながらケーキを食べてしまう。

 

 

せっかくダイエットを始めて3日。

まさに3日坊主。

 

 

それで言うのです。

「あなたがケーキなんて買ってくるから、ダイエットに失敗したんだからね!」って。

 

 

上手くいかないとき、人のせいにしてしまう癖のある人がいます。

 

 

「ケーキを食べてしまった」という自分の行動(因)は棚にあげて、「ケーキを買ってきた」という自分以外の要素(縁)にフォーカスしてしまう。

 

 

心の動きとしてはわかるんです。

だって、その方が楽ですもん。

 

 

成果の出せなかった自分に気づかなくて済む。

だから、誰かのせいにした方がいい。

 

 

でも、それでは成果は出せないんです。

 

 

花は種を蒔かなきゃ咲きません。

だからまず、自分の行動(因)が大事。

それが絶対条件です。

 

 

そのうえで、花が咲くかは気象条件による。

雨が少なくても多過ぎてもよくないです。

土の栄養状態や気温も左右するでしょう。

 

 

だから、それと同じように、成果を出すためには自分以外の要素(縁)も左右します。

 

 

成果が出たときは、自分が行動(因)した上で自分以外の要素(縁)が重なったからなんですね。

 

 

ですから、上手くいったら自分以外の要素(縁)にフォーカスします。

  

 

「あの人のおかげで」

「あの出来事があったから」

と自分以外の人に感謝の気持ちを持つのです。

 

 

成功者は自分のことを「自分は運がいい」とよく言います。

それはきっと自分以外の要素(縁)にフォーカスしているからです。

 

 

でも、成功しない人は、そういう成功者を見て「あの人は運がいいから成功した。私は運が悪いから成功していない」と考えます。

自分の行動(因)に目を向けないんですね。

 

 

成功した人は、必ず行動(因)しています。

ただ、うまくいったら自分の行動(因)を自画自賛することなく、自分以外の要素(縁)に感謝できるんです。

逆に、うまくいかなきときは自分の行動(因)にフォーカスして、とにかくできることをします。

 

 

できることを精一杯やって、うまくいくか否かは、自分以外の要素(縁)に左右されるのです。 

結果的にうまくいったならば、自分以外の要素(縁)に感謝に気持ちを持ちましょう。

 

 

他者に信頼される人は、そんな心持ちで生きています。

上手くいったときほど他者に感謝できる人なのです。

 

 

 

メルマガ登録

毎朝6時に「人間関係づくり」をテーマにしたメルマガをお送りしています。
↓↓↓画像をクリックして登録してくださいね。

メルマガヘッダーメルマガ登録はこちら

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。