なぜ同じように褒めても、響く人と響かない人がいるのか? ーDOC理論マネジメントー

褒めること

僕たちはなぜ褒めるのだろうか?

Ω(オメガ)タイプの女性と話していたとき、そんなことが話題になった。

 

 

僕らは人を3つのタイプに分類している。

α(アルファ)タイプβ(ベータ)タイプΩ(オメガ)タイプ

その人のものの見方や感じ方の傾向を3つのタイプに分類している。

 

 

 

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それで、そもそも僕らはなぜ人を褒めるのか、その目的は何だろう?という問いが生まれたのだ。

Ω(オメガ)タイプの彼女が「相手のモチベーションを上げるために褒めるんだよね」って話をしていて、一瞬「なるほど」と思った後で、ふと(相手のモチベを上げようなんて考えて褒めたことあったかな?)と思い返してみた。

 

 

僕はβ(ベータ)タイプ

何のために褒めるのかというと、次も同じように成果が出せるように褒める。

そう、成果を出すためなんだ。

 

 

だから、成果が出た人を褒めるし、成果を出していない人は褒めない。

だって、成果を出していないんだから褒めるのおかしいじゃん!

 

 

成果を出していないなら、次はどうやったら成果が出るのか、考えてほしい。

そっちの方が成果につなげるには大切だと思う。

 

 

ところが、Ω(オメガ)タイプはそうではない。

成果が最大化するのは、気分良く仕事をしているときだ。

気分屋でパフォーマンスは気分に左右される。

 

 

乗ってきたらハイパフォーマンスになるし、気分が下がれば一気にパフォーマンスが落ちる。

こういう感覚はβ(ベータ)タイプには、極めて理解し難い。

 

 

気分が上がろうが下がろうが、「やるべきことはやれ」と言いたい。

大の大人が気分に左右されてどうするよ?とも思う。

 

 

でも、仕方がない。

そういう特性なのである。

 

 

だから、褒める。

気分が上がるような褒め方をする。

「むちゃくちゃいいよ」

「すごいと思う」

「最高!」

 

 

そこに具体性がなくてもいい。

あなたの取り組みに私は感動したんだよ、ってことを伝えていく。

それでモチベーションが上がればいい。

エンジンにさえ火がつけば、それで素敵な未来が始まるのだから。

 

 

そんなΩ(オメガ)タイプだから、β(ベータ)タイプに対しても「すごいよね」「いいよね」って褒め方をしてしまう。

 

 

そういうとき、β(ベータ)タイプは恐ろしく塩対応をする。

「えっ?何がですか?具体的に言ってもらえますか?」となる。

 

 

成果につなげるために、成果が出ていれば褒め、成果が出ていないならば成果を出すための一手が欲しい。

褒めるならば、具体的に言ってくれないとよくわからない。

テキトーなこと、言ってんじゃねーぞ!となる。

 

 

そんな話をしていたら、α(アルファ)タイプの男性が、「僕らも成果を出すという点では同じなんだ」と言った。

成果を出すってことはちゃんとプロセスをがんばったってこと。

プロセスの大切さを知っているのがα(アルファ)タイプ

だから、そのがんばりを認めることが大切なのだ。

 

 

ちなみに、このα(アルファ)タイプは、成果を褒められるのを嫌うところがある。

不思議なものだ。

β(ベータ)タイプは、ちゃんと成果を褒められたい。

そしたら、次もがんばるぞ!と気合いが入る。

「今回できた」ということは、「次回もできる」ということだから、ちゃんとそこを評価してもらえたら、「次もがんばるぞ!」と感じる。

 

 

ところが、α(アルファ)タイプはそれが負担になるらしい。

成果を褒められると、「次もがんばらなきゃ」というプレッシャーになる。

成果が出ても出なくても、まずはプロセスを認めてほしい。

 

 

あなたのがんばりを私は知ってるよ!

そんな感じで、がんばってる姿を見ていてくれたことが何よりうれしいんだそうだ。

ちゃんと見てくれているという安心感。

 

 

それが次回もがんばろう!につながる。

α(アルファ)タイプは愛されたい人たちである。

 

 

何のために褒めるか。

それは安心感を与えるためだ。

 

 

僕は君のがんばりを知ってるよ。

応援してるからね。

それが伝わるように褒める。

 

 

そういう安心感がα(アルファ)タイプのがんばりを生む。

そして、それは結果として成果につながっていく。

 

 

いかにして人を褒めるか。

ちょっと興味深いよね。

 

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。