「叱る」は人のパフォーマンスを下げる行為ですーDOC理論・CrewDocks®︎ー

部下を叱る上司

我が家の長女ちゃんはΩ(オメガ)タイプ

定期テストの答案は「良い点数だったテスト」だけを持ってくる。

 

 

「はい、テスト」と言って見せてきたテストの点数、なかなか出来が良い。

それで、「ん?でも、これだけしかないの?」と尋ねると、「他はあんまり良くなかった」と言う。

 

 

出来の悪いものは見せたくないらしい。

 

 

 

そうそう、僕らは人を3つのタイプに分類している。

α(アルファ)タイプβ(ベータ)タイプΩ(オメガ)タイプ

その人のものの見方や感じ方の傾向を3つのタイプに分類している。

 

 

 

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僕のようなβ(ベータ)タイプは「出来の悪いもの」にこそ価値があって、それを分析することで成果につなげたいところがある。

 

 

なぜうまくいかないのか。

それをちゃんと検証して、次回はうまくいくようにしたい。

 

 

そういう検証をΩ(オメガ)タイプは必要としていないようだ。

彼らは反省をしない。

これは覚えておいた方がいい。

 

 

マジで反省はしない。

「あー、失敗したな」と思い、「まーいっか」と切り替え、次へ向かう。

そこが素晴らしいところである。

 

 

その点でいうと、α(アルファ)タイプはいつまでも反省している。

切り替えが遅い。

これもひとつの問題である。

 

 

 

反省しないΩ(オメガ)タイプを見てイライラを募らせる親や先生は多い。

それで反省を促そうと、クドクドと説教をする。

 

 

Ω(オメガ)タイプは、そういう長い説教が大の苦手である。

彼らは「自分に都合の悪い話」を聞くと、自動的に「耳を閉じる」習性がある。

 

 

スマートフォンの音量ボタンのように、「うるさいなぁ」と思うと、スーっと音量を下げる。

なんと羨ましいことだろう。

 

 

しかし、まあ、人間はなんと人を反省させるのが好きな生き物だろうか、と思う。

大切なことは、「今より明るい未来を創ること」にある。

 

 

失敗したならば、次は失敗しなければいい。

うまく行かなければ、次はうまくいくようにすればいい。

 

 

Ω(オメガ)タイプの場合、反省させたところで「次はよくなる」ということは少ない。

むしろ、心のエネルギーを奪い、つまりはご機嫌を斜めにすることで、パフォーマンスを落とすことにつながる。

 

 

どうしても叱らねばならないことがあるならば、サクッと叱ってハイ終わり。

クドクドと説教などしてはならない。

 

 

とりわけα(アルファ)タイプの話は長い。

「わかってもらいたい」が強めのα(アルファ)タイプは、「伝わっていない」と感じると、話がどんどん長くなる。

 

 

その点、β(ベータ)タイプは諦めが早い。

(伝わらねーな)と思ったら、さっさと諦めてしまう。

 

 

とはいえ、β(ベータ)タイプはダメ出しが得意である。

こういう人間に「反省材料」を与えると、「ここをこうした方が良い」「あそこはあーした方が良い」と、改善点を言ってくる。

 

 

Ω(オメガ)タイプはそんなものを求めていないわけで、したがって長女ちゃんはβ(ベータ)タイプのお父ちゃんは「出来の悪いテスト」は見せないのである。

 

 

自分のパフォーマンスは気分に左右される。

そういうことをわかっているからこそ、あえてパフォーマンスを下げるようなことはしない。

これ、どんなタイプでもすごく大事なことだと思う。

 

 

で、Ω(オメガ)タイプに才能を発揮させようと思ったら、とにかく気分を乗せることを考えた方が良い。

たとえ失敗したとしても、反省させるのは愚の骨頂。

 

 

それよりも、「君ならできる。きっとできる」と伝えること。

だって、君は凄い人なのだから。

 

 

そうやって、気分を乗せていくことの方が大事。

叱るならサクッと。

まー、「叱る」こと自体がそんなに意味のないことで、ほぼ「自分が溜飲を下げるための愚行」に思っておいた方がよろしい。

 

 

世の中には、そういうタイプもいる。

それを覚えておくだけで、生きることが楽になる。

 

 

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。