よく考えて行動するべきか、行動しながら考えるべきか ーDOC理論・人の行動ー
高等専門学校に通う長男はロボコンをやりたくて高専に入学した。
上海に住んでいた頃、ロボットやプログラミングを学び始め、帰国してもそれを続けた。
中3になってグングンと成績を伸ばし、なかなかの難関校である高専に入ることができた。
僕らは人を、3つのタイプに分類している。
α(アルファ)タイプ・β(ベータ)タイプ・Ω(オメガ)タイプ。
その人のものの見方や感じ方の傾向を3つのタイプに分類している。
【Apple Store】
https://apps.apple.com/jp/app/crewdocks/id1626940245
【GooglePlay】
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hikoni.crewdocks
β(ベータ)タイプである長男は、目標達成から逆算した考え方をする。
今回、高専ロボコンの東海北陸大会に出場し、第2位の成績を納めた。
おかげで全国大会への出場を決めた。
彼が通う高専は2006年以来、17年ぶりの全国大会だそうだ。
寮で暮らすことを楽しみに高専に入学したのだけど、コロナ禍の中で自宅からの通学を余儀なくされた。
結局、最後まで寮に入ることはできず、今も1時間半の距離を通っている。
夜遅くまでロボット作りに励み、長距離を移動して帰ってくる。
リュックには設計用の大きなノートパソコンが入っているから、鍛えている僕の身体でもすごく重い。
それでも投げ出さず、取り組み続ける姿は尊敬する。
好きなことだからこそ続けられるのだろう。
β(ベータ)タイプの人は行動力のある人が多い。
いや、行動力ではないな。
「決める」とやり遂げる人が多い。
動き出すまでは時間がかかるが、「これ」と決まると休まず動く。
これが目標達成から逆算した考え方をする人の特徴である。
ゴールまでのルートが見つかれば一気に動く。
ルートが見つからないうちは動かない。
だから、一見すると動きが鈍く見える。
それでも成果を出すのは早い。
動き出したら止まらないからだ。
この傾向はα(アルファ)タイプの黄色や緑色の人にもいえる特徴である。
ゴールから逆算するので最短ルートを通ろうとする。
とりわけβ(ベータ)タイプの緑色の人は無駄を嫌う。
最後の最後に動き出し、最後に勝ちを拾っていく。
負け戦はしないタイプである。
一方、Ω(オメガ)タイプは積み上げ型で考える。
まずやってみる。
やってみて、「どうしようっかな?」と考えて、またやってみる。
だから、すごい結果も出すし、散々な結果も出す。
動き出すのは早いが、成果までは近かったり遠かったりする。
β(ベータ)タイプが考えてから動くのに対してΩ(オメガ)タイプは動きながら考えるのである。
したがって、「東京に行く」というゴールであれば、β(ベータ)タイプはまっすぐ東京に向かうわけだけど、Ω(オメガ)タイプは「気がつけば大阪」という場合もある。
早い話、価値観の違いであって、β(ベータ)タイプは目標を決めたらそれを成し遂げることに価値があると考えている。
ところが、Ω(オメガ)タイプは「より良い答え」に辿り着けるならば目標とは違ったところにゴールがあっても構わないと考えている。
β(ベータ)タイプの喜び、つまり満足感というのは目標を達成することにあり、Ω(オメガ)タイプの喜びはどこまで輝けるかという可能性の追求にあるのだ。
なお、この積み上げ型思考をする傾向はα(アルファ)タイプの赤色や青色にも見られるようだ。
で、積み上げ型の行動がβ(ベータ)タイプには行き当たりばったりに見える。
ハラハラするし、何も考えていないように見えてしまう。
一方で、目標逆算型の行動がΩ(オメガ)タイプには「考えすぎじゃね?」と感じるらしい。
ところが、Ω(オメガ)タイプの中にも「動けない人」は存在する。
こういう人は親が目標達成型である人が多く、「よく考えて行動しなさい」と言われ続けてきた結果といえる。
とかく親という生き物は自分の価値観を子どもに押し付けがちである。
目標達成型の親は子どもに目標達成型の価値観を押し付け、積み上げ行動型の親は子どもに積み上げ行動型の価値観を押し付けるわけだ。
過干渉の親が子どものその子らしさを奪っていく原因のひとつは、自分とは異なるタイプに自分の価値観を押し付けることである。
我が家の長男が優秀なのは、僕や妻の子育てにおいて、何かをしたからではない。
できるだけ何もしなかったからである。
だって、彼はβ(ベータ)タイプの人間だから。
メルマガ登録
毎朝6時に「人間関係づくり」をテーマにしたメルマガをお送りしています。
↓↓↓画像をクリックして登録してくださいね。