先生が出すぎてはいけません

大人の言葉は邪魔です

「先生」という生き物は、よくしゃべる。

僕もそうなのですが、先生という生き物はだいたいしゃべることが得意なようです。

いえ、得意だと思い込んでいるようです。

 

だから、ついついしゃべり過ぎてします。

僕もそうなのです。

わかっちゃいるけど、ついついしゃべりすぎる。

 

気をつけて気をつけて、できるだけ削ぎ落としてシンプルな言葉で伝えようとしています。

でも、やっぱり言葉に無駄が多いなって思います。

 

子どもに任せたなら、黙っておけ

文化的行事に体育的行事。

子どもたちにその進行を任せます。

 

練習をリーダーに任せる。

信頼して手放す。

 

すると、子どもたちは信じられないほどの力を発揮します。

ホント、子どもって素晴らしい。

 

それなのに!

 

それなのに!

 

最後に先生がまとめてしまう。

「ハイハイ!リーダーのみなさん、ご苦労様…」

 

あ〜ぁ、台無しだよって思います。

 

先生がまとめなければならない。

最後は先生が締めます。

ちょっと気の利いた、いいことしゃべるんです。

それが常識。

 

そんな常識はいらないのです。

そのおしゃべりは、子どもたちのがんばりを台無しにします。

子どもに任せたなら、最後まで任せきればいい。

 

黙っておけばいいのです。

それで子どもが育つのです。

 

じゃあ、先生は何をするの?

僕は、ニコニコしながら、子どもたちのやり取りを見ているだけ。

だって、子どもって素晴らしいから。

ニコニコ見守っていたら、「これでいいんだ!」って自信をもってがんばります。

 

で、よく起こるのが、学年や学校で決めた練習時間をオーバーすること。

「先生、どうしましょうか?」

とリーダーが困った顔で聴いてきます。

 

「あぁ、いいよ。僕ができるのはそのぐらいだから。叱られとくわ」

 

僕もそうでした。

生徒指導では、いつも厳しい場面の連続でした。

そんなとき、校長先生の

「まず、やってみろ。責任は俺が取る」という言葉。

格好つけすぎです。

 

でも、そんな校長のもとだから、僕はがんばれました。

 

だから、僕にできるのは子どもたちのために頭を下げるくらいなんです。

 

そんな僕を見て、子どもたちは言います。

「先生、謝れば済むと思っていますよね?」

 

そーだよ♡

そんな程度でいいなら、いくらでも叱られよう。

 

君たちが輝くなら、それでいい。

僕は心からそう思っています。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 先生の無駄な語りが台無しにする。存在感がないぐらいがちょうどよい。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。