「ありがとう」って自然に言わせる仕事をしたい


仕事の価値は、感謝の質と量で決まります。

職業に貴賎はないけれど、価値ある仕事は、やはり「感謝」の度合いが違います。

野球のイチロー選手などは、活躍すれば日本中が歓喜します。

とりわけ海外に暮らす日本人は、大変勇気づけられます。

感動する人数が多いほど、感謝が大きいほど、仕事の価値は高まります。

だから、子どもたちに「ありがとう」と言われる仕事をしたいと考えています。

「ありがとうって言いなさい!」なんて指導をしなくても、素直に、そして自然に「ありがとう」って子どもたちに言わせる仕事がしたいのです。

「教科書を忘れました」と言う子がいます。

いつもいつも忘れてきてしまう、そんな子です。

当然、よく廊下で叱られています。

「また、忘れてきたの?」

「ちゃんと、前の日に準備したの?」

そんな子が、「先生、教科書を忘れました」と申し訳なさそうな顔で言いました。

「はい、教科書のコピーな。これ使っていいよ」

そういう僕に、ほっとした表情で、「あっ!ありがとうございます」って目を輝かせるんです。

そんな風に甘やかしたら、なめられるよ、育たないよ、という先生がいます。

僕は、そうは思わないのです。

 

それよりも、子どもたちに「この先生、かなわないな」って思わせるぐらいの愛情を見せちゃう。「ありがとう」って言うしかない状況をつくってしまう。

で、そうやって愛情で心をぎゅっとつかむと、この授業だけは忘れ物しないでおこうって思う。

でも、忘れちゃう。

それでもいいんです。

 

そうやって心をぎゅっとつかんでいくのが、「ハッピーな先生」のお志事です。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 「ありがとう」って感謝される仕事をする

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。