「ありがとう」って自然に言わせる仕事をしたい
仕事の価値は、感謝の質と量で決まります。
職業に貴賎はないけれど、価値ある仕事は、やはり「感謝」の度合いが違います。
野球のイチロー選手などは、活躍すれば日本中が歓喜します。
とりわけ海外に暮らす日本人は、大変勇気づけられます。
感動する人数が多いほど、感謝が大きいほど、仕事の価値は高まります。
だから、子どもたちに「ありがとう」と言われる仕事をしたいと考えています。
「ありがとうって言いなさい!」なんて指導をしなくても、素直に、そして自然に「ありがとう」って子どもたちに言わせる仕事がしたいのです。
「教科書を忘れました」と言う子がいます。
いつもいつも忘れてきてしまう、そんな子です。
当然、よく廊下で叱られています。
「また、忘れてきたの?」
「ちゃんと、前の日に準備したの?」
そんな子が、「先生、教科書を忘れました」と申し訳なさそうな顔で言いました。
「はい、教科書のコピーな。これ使っていいよ」
そういう僕に、ほっとした表情で、「あっ!ありがとうございます」って目を輝かせるんです。
そんな風に甘やかしたら、なめられるよ、育たないよ、という先生がいます。
僕は、そうは思わないのです。
それよりも、子どもたちに「この先生、かなわないな」って思わせるぐらいの愛情を見せちゃう。「ありがとう」って言うしかない状況をつくってしまう。
で、そうやって愛情で心をぎゅっとつかむと、この授業だけは忘れ物しないでおこうって思う。
でも、忘れちゃう。
それでもいいんです。
そうやって心をぎゅっとつかんでいくのが、「ハッピーな先生」のお志事です。
ハッピーな先生になるためのステップ
「ありがとう」って感謝される仕事をする