担任の先生が一人で抱え込んではいけない

学級経営 悩み

子どものことを、担任の先生が一人で抱え込んではいけません。

ちゃんと責任をもつ。

それは大事なことです。

 

だけど、責任を感じることは違います。

うまくいかないことなんてあって当然。

子どものこと。

保護者のこと。

うまくいかないことなんて、山ほどあります。

 

むしろ、思った通りに進むことの方が少ないと思った方がいい。

だから、責任を感じて自分を責めてしまう先生がいます。

 

学級がうまくいかなくても、自分が一人で責任を感じる必要はありません。

なぜって、目の前にいる子どもたちは、学校の先生みんなで育てるものだから。

 

それに自分を責めたって、子どもも教室も変わらないんです。

 

責任は「感じる」のではなく、「もつ」もの

自分ひとりで抱え込んではいけないの。

 

だけど、

「私がやらなきゃ!」って責任を感じている先生は、ひとりでがんばってしまいます。

自分のキャパシティーを越えて、がんばろうとする。

 

でもね、それって、実は無責任なんだと思う。

 

できないことをやろうとして、結果、手が回らなくなる。

それって、先生も子どもも不幸にすることだと思う。

 

だから、

自分のキャパシティーを理解したうえで、やれることをやる。

やれないことは助けてもらう。

 

それが責任をもつということです。

 

同僚の力を借りる。

先輩に相談する。

スクールカウンセラーに相談する。

外部機関につなぐ。

 

そういう教育の総合窓口になっていくこと。

自分ひとりでなんでもやろうなんて傲慢です。

 

15年、生徒指導に携わってきた僕でも、未だに相談ばかりしている。

いろんな人に助けてもらっている。

 

そうやって助けてもらって、目の前の子どもをハッピーにできればいいんです。

それが、プロの教師として、責任をもつということです。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 周囲の力を借りて、責任を果たす

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。