個人懇談会で保護者とよい関係を築くステップ
先生がしゃべりすぎると、うまくいかない
学期末になると、保護者との2者面談、児童生徒を交えての3者面談を行う学校が多いのではないでしょうか。
こういう会が得意な先生もいれば、苦手な先生もいらっしゃいますよね。
かく言う僕も苦手でした。
正直言えば、一番イヤな時間でした。
かつては。
「何かを伝えなきゃいけない!」
そう考えた僕は、とにかくいろんな情報をかき集めました。
各教科担任の先生に、
「忘れ物は?」
「提出物は?」
「授業態度は?」
と尋ねて回りました。
で、それを保護者に伝えました。
「ここがよくないです」
「ここを直してください」
そんなことばかり話していました。
その場で子どもを叱るお母さんもいました。
ムスッとして帰られるお母さんもいました。
10分から15分をどのようにもたせるか。
そんなことばかり考えていました。
かつては。
『聞き手』に徹する
そんな個人懇談会をハッピーにする方法があります。
それは、先生が『聞き手』に徹することです。
お家での様子を尋ねてみてください。
おそらく、我が子を絶賛するお母さんは少ないはずです。
「ウチの子、ここがダメでねぇ」
なんて感じで、お母さんの目から見て困ったところをお話いただける場合がほとんどです。
それに対して、「うん、そうですね」と応えてはいけません。
「そんなことないですよ、お母さん。学校ではね、こうなんですよ」
と、子どもたちの素敵なところをご紹介ください。
すると、お母さんはまたこう言います。
「いや、でもね先生。家ではね、こうなんですよ」
そしたら、先生はね、またこう言うの。
「いやいや、お母さん。この子は素晴らしいですよ。この前こんなことが…」
つまり、懇談会では、
保護者は子どものよくないところを吐き出す。
先生は子どものよいところを伝える。
この流れ、このキャッチボールが生まれると、懇談会は素晴らしい時間になります。
かつての僕は、まったくの正反対でした。
子どもの悪いところばかり伝えようとしていたのです。
個人懇談会で目指すのは◯◯
かつての僕は、改善点ばかりお伝えしてきました。
「ここを直した方がいい」
「この部分が足りない」
忘れ物に、提出物に、授業態度に、テストの点数に、そりゃごもっとも。
先生のおっしゃることは正しい!
でもね、我が子のことは、どんなことであれ、悪く言われれば腹が立つのが親心です。
マイナスな感情を抱えて校門をくぐらせてはいけません。
大切なことは、
「先生とお話できてよかったわ〜」
「この先生は、ウチの子のこと、よく見てくれるわ〜」
と思っていただくこと。
プラスの感情をお持ち帰りいただきたいんです。
そうやって、保護者に応援していただけるようになると、教室のハッピーはグングン加速します。
ですから、
「保護者に喜んでもらう」
この一点にフォーカスすると、個人懇談会は素敵な時間に変わるはずです。
ハッピーな先生になるためのステップ
個人懇談会では、保護者をハッピーにさせる流れをつくる