先生の言葉はナビゲーションです

学級経営

「言葉」がナビゲーションになる

今、どの車を見てもカーナビがついていますね。

カーナビを設定したら、必ず目的地に到着できます。

そう!

絶対に目的地に到着するんです。

 

でね、

先生が子どもたちに投げかける言葉って、カーナビゲーションのようなものだと思うんです。

先生の言葉は、子どもたちの行き先を決めるんですね。

 

意識がそこへ向かうのです。

ってことはね、目的地の設定さえ間違えなければね、ちゃんと子どもたちは目的地にたどり着くってことなんです。

 

目的地を設定してください♪

たとえば、

「ほら、ここ見て!ゴミが落ちてるよ。ちゃんと掃除しなさい!」

とか

「ちゃんとカバンをしまいなさい!なにこれ!汚い!」

とか、

悪いところをどんどん指摘してみてください。

学校ではよくある指導です。

 

子どもたちの意識は、そこに向かうことになります。

先生が設定したカーナビの目的地。

みんな、ダメなところに意識が向かうわけです。

 

あれを直さなきゃ!

ここを直さなきゃ!

 

そういうことって多いのではないでしょうか。

 

目的地を設定し直すと、ハッピーは近づいてくる。

ところがものの見方っておもしろいですね。

同じ教室でも、先生の視点が変われば、かける言葉は変わるわけです。

 

「ねぇ見て、みんな。◯◯くんが磨いてくれた机!すごくキレい!」

とか

「うわぁ、◯◯さんのロッカー、整頓されてて気持ちいいね!」

とか、

教室の素敵なところにカーナビを設定してみる。

子どもたちの意識はまったく変わります。

「そうか、ああすればいいんだ!」

 

素敵な姿が目的地になります。

 

「あんなふうになってはいけない!」と考えるのか、

「こんなふうになりたい!」と考えるのか。

 

目的地が変われば、姿は変わります。

 

ダメなところを指摘するのはカンタン!

だれでもできる!

 

でもね、「ハッピーな先生」はちょっとだけ視点を変えてみるのです。

こうなってほしい!という姿を見つけて、そこに学級のカーナビを設定してみる。

 

ちゃんと設定したらね、子どもたちはそこに向かうんです。

悪いのはナビなんです。

ちゃんとナビさえ設定してあげれば、ちゃんと子どもたちは目的地に到着するの。

 

だって、子どもたちって素晴らしいから。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 学級のナビは、目的地にちゃんと設定する。

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」として人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・2018年~2019年 100人のボランティアスタッフをマネジメントして『子育て万博』を主催。

・2021年~2024年 パリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフのマネジメントを担当。

・経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムCrewDocks®︎を開発。企業研修など精力的に活動中。