仕事を志事に変えるために大切なこと
カスタマーマイオピアになっていませんか?
要望にすべて答えようとして、お客様の言いなりになることを、マーケティングの世界では『カスタマー・マイオピア』と呼ぶそうです。
「学校も今、カスタマー・マイオピアになってはいないだろうか」
そんなことを感じています。
子どもたちの要望、保護者の要望、地域の要望、社会の要望、教育委員会の要望、文部科学省の要望。
そのすべてに応えようとしている。
学校の先生というのは基本的にマジメです。
基本的に、ね…。
ぜ〜んぶ応えなきゃって思ってしまいます。
企業の場合、カスタマーマイオピアになると、目の前に与えられた要望にすべて応えようとした結果、本当に必要としていることに対応できていなくて、長い目で見ると顧客が離れていってしまうのだそうです。
子どもたちの要望に応えて行事を企画し、保護者の要望に応えて学習支援をし、役所の要望に応え書類を作成し、どんどん応えていったら、仕事がパンパン!!
気がつきゃ今日も、21時、22時。
学校と自宅を往復するだけの毎日。
このように疲弊し、消耗してはいないでしょうか。
要望に応えても応えても変わっていかないとしたら、そのやり方を見直すべきなのかもしれませんね。
カスタマーマイオピアから脱却するために
保護者や子どもたち、地域の要望について考えていきましょう。
そもそも要望に応えることは、疲弊するわりに結果を得られないことがほとんどです。
では、なぜ要望に応えてもこちらが期待するほどの結果を得られないのでしょうか。
満足感は事前に感じている期待値をどれだけ越えることができたかで決まります。
つまり、要望に応えても、それは事前の期待値を満たしたに過ぎません。
つまり、極端な話をすれば、100の要望をすべて満たしても、
(感じた価値100)ー(期待値100)=(満足度0点)
になってしまうのです。
本当に大切なことは、要望のすべてに応えることではなく、価値を提供することなのです。
そのためには、圧倒的な価値を創造していくことが必要です。
学校が提供できる圧倒的な価値を創造して提供する。
(感じた価値200)ー(期待値100)=(満足度100点)
これを目指していきます。
そして、この価値を届けられたかが、僕らの志事の結果であると思います。
目指すべきところが「価値の創造」であると気付いたとき、仕事から志事へと昇華するんですね。
ハッピーな先生になるためのステップ
圧倒的な価値を提供するために志事をする