自分のことを理解してくれない人がいたときのステップ
あるお母さんの言葉から学んだこと
学校で起こる事件の中に教室から私物が無くなるということがあります。
悪意あるだれかが隠したのか、それとも間違えて誰かの荷物に紛れてしまったのか。
「いじめられているのではないか」と疑心暗鬼になってしまうことがあるかもしれません。
場合によっては、もめるわけです。
あるクラスで、そんな事件が起こりました。
男の子のカバンの中にあったはずの物がなくなっていると言うのです。
けれど、そのお母さんはこんなことを言うのです。
「先生、犯人捜しはしなくてもいいですよ。」
それは担任の先生にとって予想外の答えでした。
「家族で十分に話をしていますから」と、終始にこやかです。
お母さんは、息子に次のように問いかけたそうです。
「これからあなたはたくさんの人に出会う。その中には、あなたのことを大好きになって応援してくれる人がいるよ。けれど、どれだけがんばってもあなたのことを嫌いになる人、足を引っ張る人もいるのね。あなたは、 どんな人と暮らしていきたい?」
すると、彼はこう答えたのでした。
「僕は、僕のことを応援してくれる、僕のことを大好きでいてくれる人と生きていきたい」
お母さんは「我が子が大事なことを学ぶチャンスをもらった」と感じたそうです。
「いじめようとしたのかもしれない。どうしても欲しくて持っていったのかもしれない。ウチの子が単純になくしただけかもしれません。犯人探しをすればだれかが傷つくんです。それを我が家は望んでいないんです」
お母さんが伝えたかったのは「犯人を捜すこと」よりも大事な「幸せな生き方」だったのです。
あなたの周りにいる人は「2対6対2」
どれだけ素晴らしい人だって、2人の人はあなたの幸せを妬み、文句や不満を漏らします。
けれど、取り巻く人が10人いれば2人はあなたのことを好きになり応援してくれます。
世の中とは、そういうふうにできています。
そして、残りの6人は好きにも嫌いにも流れる人たちです。
あなたを取り巻く人が100人になれば、その数は10倍になるわけです。
このことを知っているだけで、先生業はとても楽になります。
あなたが幸せであること。
これが一番大切なことです。
そんなあなたに2割の人が絶対的な応援者として、そばにいてくれるはずです。
ご家族、同僚、子どもたち、保護者。
その2割の応援者を大切にすることが残りの6 割の人をあなたの味方にする秘訣です。
幸せであるあなたが幸せをお裾分けしてあげるイメージで人と接するとよいでしょう。
そして、残りの2割の人はどれだけがんばっても理解をしてくれない人たちです。
そんな人に出会っても悩んではいけません。
だって、そういうものだから。
そのことを知っているだけで、気持ちはず〜っと楽になります。
ハッピーな先生になるためのステップ
あなたに対してアンチな人は、いるのが当たり前だと考える