教室をハッピーにする志事は20%しかないんだよ
『80:20の法則』
『パレートの法則』と呼ばれる有名な法則があります。
「全体の80%は一部の20%が生み出している」という法則です。
「売り上げの80%は、顧客の20%が生み出している」という形で使われているそうです。
この法則は、僕らの仕事にもちゃんと当てはまります。
「目の前の子どもたちをハッピーにする」
それが、僕らの志事です。
ところが僕らが優先する仕事は、子どもたちをハッピーにする志事より、「やらなければならないこと」だったりします。
そこから抜け出すために大切なことは、大切な20%にフォーカスすることです。
ものの見方と考え方を変えてみる
あれもしなきゃ!これもしなきゃ!とパーフェクトに指導をしようとする。
すると、どんどん苦しくなっていきます。
身体は一つ!
時間はだれにでも24時間。
同じ条件のはずなのに、うまくいく先生とうまくいかない先生がいます。
それは、才能なのでしょうか。
僕は違うと思います。
ものの見方や考え方を変えれば、だれだってうまくいくのです。
才能は関係ありません。
才能でしか教室をハッピーにできないのであれば、多くの教室で不幸な子どもたちが生まれてしまうでしょう。
ある一定の才能がなければ、処理しきれない仕事量であるならば、もはやそれはシステム上の問題です。
幼稚園や保育園、小学校、中学校の先生は、100万人ぐらいいるそうです。
そんな才能にあふれた人間が100万人もいるはずないでしょ?
ですから、「自分には才能がないな」と感じてはいけません。
あれもこれもやろうとするから失敗します。
信頼される先生。
学級経営がうまくいってる先生。
何が違うかと言えば、力のかけどころが違います。
『80:20の法則』は、つまり大切な20%にフォーカスしなさいよ、ってことなのです。
5つのうち1つやれば80%がうまくいくんです。
力の入れどころを間違えなければいいんです。
教室をハッピーにするために必要な20%の仕事
じゃあ、素敵な学級をつくるための「20%の仕事」って何なのか。
ここが、大事ですよね。
ズバリ書きます。
子どもたちに愛され、保護者に応援されるための仕事です。
管理職になんか評価されなくたっていいから。
「学級ががうまくいかない」
そう思うなら、まず「子どもたちに愛され、保護者に応援されるための仕事」以外は全部後回しにしていい。
思いっきり手を抜いても大丈夫だから。
僕はどうせだれも読まないような資料は、全力投球で手を抜きます。
がんばっても仕方がないことはがんばらない!
そのかわり、「子どもたちに愛され、保護者に応援されるための仕事」にすべてを注ぐ。
やってみるとわかります。
「子どもたちに愛され、保護者に応援されるための仕事」って僕らにとってデザートみたいな仕事です。
学校の先生を志すような人にとって、たまらなく楽しい仕事ばかりのはずです。
それを僕は志事と呼んでいます。
そんなワクワクする仕事に全力を尽くす。
それ以外は軽く叱られるレベルまでクオリティを落とす。
どうせ身体は一つなんだから。
するとね、まず学級がガラリと変わるんです。
で、どんどん余裕が出てきます。
そしたら、それ以外の仕事にもエネルギーを注ぐ余裕が生まれます。
だからね、まず教室なんです。
教室をハッピーにするんです。
だって、教室があなたのプラットフォームだから。
すべてのエネルギーの源だから。