先生と子どもたちの表情はシンクロする。

子どもの顔とシンクロ

僕のスピリチュアルな能力⁉︎

我が子の授業参観に行って、廊下をふら〜っと歩く。歩きながら、いろんな教室をのぞくと、「んっ‼︎」と思うことがあるんです。

で、「あの先生ってどうなの?」と聞いてみる。「いろいろあるみたいよ…」みたいな返事が返ってくる。

 

自分の学校でも同じです。

廊下をふら〜っと歩く。歩きながら、いろんな教室をチラリとのぞく。

 

「おやっ⁉︎」

 

やっぱり違和感を感じることがあるんです。

で、「あのクラスってどうなの?」と聞いてみる。「いや〜、それがですねぇ…」みたいな返事が返ってくる。

 

僕は、スピリチュアルな人ともお会いすることが多いため、もしかしたら僕には特殊な能力があるのではないかと思いました。

いわゆるオーラが見える!とかね。

 

でも、そんなことはありません。

だって、全然見えないもん、オーラ。

 

では、何でそんな違和感を感じるのでしょうか。

 

「つながり」を一目でつかむ方法

違和感の正体を探ってみました。

 

ふら〜っと歩きながら子どもと先生の顔を見比べる。

先生がキラキラしてて、子どももキラキラしている。

「おっ!この先生は素敵なクラスをつくってるなぁ」って思いました。

 

一方で、先生は楽しそうにしゃべっているのに、子どもたちたちは死んだ魚の目をしているときがあります。

子どもたちの表情と先生の表情のギャップからくる違和感。

先生と子どもたちがちゃんとつながりが培われているクラスでは、先生の表情と子どもたちの表情がシンクロしています。

 

僕が感じていたものの正体は、つながりの有無、つながりの濃淡だったのです。

 

シンクロしたら、ニコニコがいいよね。

さて、ちゃんとシンクロしているってことは、先生が沈んだ顔をしていれば、子どもたちも同じ顔をしてしまいます。

 

表情と気持ちはリンクしていますから、暗い顔をすれば暗い気持ちになりますし、明るい表情であれば、気持ちも明るくなります。

 

ということは、先生はニコニコがいいんですよね。ニコニコした人を見ていたら、やっぱり気持ちは晴れやかになります。

 

僕は意識して表情をつくります。

たとえば、意見を求めたけどだれも手を挙げない…、みたいなとき、僕は黙ってニコニコして言葉を待ちます。授業参観でシ〜ンとして、絶体絶命!みたいなときでもニコニコしています。先生が深刻な顔をすれば、深刻なムードになってしまいますからね。

 

だから、あえてニコニコ。そう、困難なときほどニコニコするんですね。

 

だからこそ、本当に「これはいけない」と思ったときは真剣な表情で伝えるのですが、それが伝わりやすくなったりもするわけです。

 

ハッピーな先生になるためのステップ

 子どもたちとちゃんとつながれたら、ニコニコ顏を伝染させよう。

 

くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。