保護者からの無理なお願いには…

保護者の要求

保護者からの要求が理不尽だと感じたら

保護者からの要求の中にはどうしても応えられないものがあります。

とくに、4月のこの時期はそういうものがちょくちょくあったりしますね。

 

僕は以前、サッカー部の顧問をしていたのですが、いろんな要求がありました。

 

「休日も面倒をみてください」

「勉強も教えてください」

なんてのは、かわいいもので。

 

「ソックスが砂だらけで洗濯が大変なので、なんとかしてください」なんてのもありました。

 

まあ、いろいろあるわけです。

 

判断が早いことは、いいことばかりじゃないのだよ

 

さて、新学期になると、「こんな対応をしてほしい」なんて要求、もしくはお願いがあるものです。
そんなとき、ついつい言ってしまう言葉があります。

 


「それは無理です」

「できません」

 

たしかに、そうなのだ。

できないことは確かにあります。

「あっ!無理だな」って思うこと、ありますよね。

 

でもね、その判断をするのは、その場ではないのです。

「それは無理です」と即答すれば、心に残るのは「聞いてもらえなかった」という負の感情です。

 

「聞いてすらもらえない」のと「聞いてもらえた。けど、ダメだった」では、全然印象は違います。

 

受け止めて持ち帰る

だからね、まず受け止めるんです。

受け入れなくていいんです。

 

受け止めるの。

 

保護者として一番悲しいのはね、聞いてもらえないこと

 

「こんな対応してほしい」という要求があったときは、まず受け止めてみる。

そのうえで、僕らにはできることとできないことがあるのだから、よくよく検討し、できないことはできないと伝え、できることを提案する。

 

この提案するっての大事なの。

「一生懸命考えてくれたんだな」って思うじゃない?

 

寄り添うってのは、そういうこと。

応援するから応援されるんだよね。

 

保護者が本当に求めているものは何でしょうか?

要求は満たさずとも、心を満たすことは可能です。

 

 

ハッピーな先生になるためのしつもん

 保護者の要求の裏に隠されたニーズは何ですか?

 

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くればやし ひろあき

・株式会社ミナクル組織研究所 代表取締役

・フォロワー10万人の教育系TikTokクリエイター「くれちゃん先生」としても活躍中。人間関係や教育についての動画を配信

・1978年、愛知県生まれ。16年間公立中学校の教員として3,000人以上の子どもたちを指導。名古屋市内で最も荒れた中学校で生徒指導の責任者を務め、その後、文部科学省から上海に派遣され、当時世界最大の日本人学校であった上海日本人学校の生徒指導部長を務める。

・互いの「ものの見方や感じ方の違い」を理解し合うことで、他者に寛容な社会を実現したいと願うようになり、2017年独立。

・独立後は、教員時代の経験を活かし、全国の幼稚園や保育園、学校などで保護者向け講演や教職員研修を行う。2018年・2019年には、100人のボランティアスタッフを束ね『子育て万博』を主催。今年10月にパリコレクションのキッズ部門を日本に誘致して開催された『Japan Kids Fashion Week2021』において、全体計画及びキッズモデル・ボランティアスタッフ総勢150名のマネジメントを担当。

・2020年11月、「スタッフみんなが、明日も生き生きと来る!」を理念に、株式会社ミナクル組織研究所を設立。経営者、教職員、スポーツ指導者など、組織のトップや人を指導する立場の人たちから依頼を受け、人間関係づくりやチームづくりに関する講演や企業研修、教職員研修を行っている。経済産業省の事業再構築事業として人材分析システムを開発中。